当院は、歯が痛くて困っておられる方の痛みを一刻も早く取り除き、社会に貢献することを最大の使命にしております。
そして「説明と同意」を大事にし、「無痛治療」を心がけています。
あなたの痛みの症状は
どれですか?
歯の痛み上位32
これらの痛みの全てを治します
この中から該当する症状をクリックして下さいね
⇒この場合は、原因が4つ考えられます
原因1: 虫歯が歯の神経まで進んでいる場合(歯髄炎)
虫歯の大きさには段階がありますが、C3と言って虫歯が歯の神経まで行ってしまうと、かなり痛みます。
虫歯が歯の神経まで行くと、神経が虫歯のばい菌によって強い炎症を起こします。
そして、かなり強い痛み(ズキズキ、どっくんどっくんetc)が出てうずきます。
痛み止めも効きにくくなります。
治療法
通常、虫歯の痛みには段階がありますが、虫歯が歯の神経まで行ってしまうと、かなり痛みます。
この場合は、歯の神経を取り除く治療をしないといけません。神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
⇒(注意)ただし、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残すよう努力をしています。
具体的な治療法
@まず、痛んでる歯に麻酔をします。
当院では麻酔は痛くなくできます。痛くない理由はこちら。
A麻酔がしっかり効いたら、虫歯を削って取り、その後歯の神経を針のような器具を使って取ります。
麻酔がしっかり効いてるので痛みは全くありません。
B神経を取り終わったら、歯の内部に消毒の薬を入れて、ふたをして1回目の治療は終わりです。
C歯の神経を取った後に、一旦炎症が起きますが、それが1〜2週間で収まったら神経の代わりになる薬を詰めます。
▲白く写ってるのが、神経の代わりになる薬です。
当院の麻酔が痛くない理由
1:麻酔の注射の針を刺す時の痛みをなくす
何と言っても、針を刺す時の痛みを防ぐことが大事です。
●超極細の針を使っている
⇒針が超細いので、お口の中に刺した時にもわかりにくい。
●痛みを感じる細胞(痛点)の少ない箇所に最初に打つ
⇒痛点が少ないので痛みにくいです。
●針を刺す瞬間は、歯ぐきの粘膜を太鼓の革のように、ピンと張って針が一気に歯ぐきに入るようにする。
⇒このようにすると針を刺したことがわからず、患者さんには、「最近の麻酔は注射じゃないんですか?」と聞かれることも多いです。
2:麻酔薬を注入するときの痛みをなくす
麻酔薬は液体なので温度が低いのですが、注入する時に温度が低いと、体が冷たく感じてしまうと同時に痛く感じてしまう原因となります。
当院ではあらかじめ麻酔薬を体温くらいに温めて注入しますので、患者様は気付かれませんので、痛みも感じません。
それと、内部への注入のスピードもかなりゆっくりしています。急いで注入すると、圧を感じてしまい痛くなってしまいます。
当院では、1滴を1秒くらいのゆっくりとしたスピードで行う事で、注入の存在自体に気付かれません。
原因2: 神経が無い歯(差し歯、かぶせ物など)や、神経が死んでしまった歯にばい菌が感染して膿んでる場合
● この場合の原因
神経の無い歯は免疫力がなくなってるため、ばい菌に感染しやすくなり、感染すると根っこの先が膿んでしまい、激痛が起きることもあります。
治療法
この根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
▲矢印の部分に膿が溜まってます。
(注意)歯周病の時も同様の症状が起きることもあります。また、歯にヒビがいったり割れてる場合にも起こりますので、歯科医院で原因を診断してもらって下さいね。
原因3: 歯周病の場合
歯周病になってしまうと、歯茎が腫れてきます。
また、歯のまわりの骨も溶けてきます。
歯周病には段階がありますが、中くらい以上に進行した歯周病の場合、腫れてしまった歯茎を押したりさわったりすると痛みがでます。
また、中くらい以上の歯周病では骨もある程度溶けてしまいますので、その状態で歯を指や舌で押してしまうと、痛みが出てしまいます。
原因4: 歯の根っこにヒビが入ってたり割れたりしてる
歯にヒビが入るとかあまりイメージできないかもしれませんが、歯は結構ヒビが入ります。若い方でもよく起こります。 ヒビが入るのは、神経の無い歯のかぶせ物に起こることが大半です。
原因は、神経の無い歯は歯に血が通ってないため、血流を通じて歯に栄養が来ないので、歯の強度が落ちてるからです。 (神経は正式名は「歯髄」と言って、神経と血管が通っています。)
強度が落ちてる歯で毎日固いものを食べるわけですから、ヒビがいってしまうんです。
そして、ヒビが入った歯で噛むと当然痛いんです。
● 具体的なヒビの例
治療法
歯の根っこにヒビが入った場合は、ヒビの位置によって治療法が変わります。
@ヒビが根っこの上の方に少しだけ入ってる場合はヒビを接着剤のような補強剤で埋め、根っこの中に丈夫な土台を入れてからかぶせ物をすればある程度治ります。
Aヒビが根っこの深い位置に入った場合は、一度歯を抜いてヒビを補強剤で埋めて、また元に戻す治療(再植術)をします。ただ、再植しても寿命が短くなることも多いです。(再植できない時もあります)
ただ、ヒビが深い場合の多くは残念ながら抜歯になってしまうことが多いです。
ヒビを拡大鏡(マイクロスコープ)を使って治療すると治る確率があがりますので、どうしても抜きたくない方にはおすすめの治療です。
歯が「死にそうに痛い」とかなりつらいですよね!
また、そんな時はロキソニンとか痛み止めも効かないです。
原因と対処法をわかりやすくご説明しますね。
⇒歯の激痛の原因は大きく2つあります
原因1:
歯の根っこの先に膿がたまり、膿が骨の中にこもってしまった場合
原因2:
虫歯が大きすぎる場合
→歯の激痛で最も多いパターンです。
神経が無い歯や、神経が自然に死んでしまった歯は免疫力がないため、ばい菌が感染することが多く、結果膿がたまるのですが、その膿は自然に排出されることも多いのですが、排出されずに骨の中にこもった場合は相当激しい痛みが出ます。
この根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
▲矢印の部分に膿が溜まってます。
(注意)歯周病の時も同様の症状が起きることもあります。また、歯にヒビがいったり割れてる場合にも起こりますので、歯科医院で原因を診断してもらって下さいね。
虫歯が神経まで進んでしまうと、ずきずきうずく様な激痛が起こります。
→ここまで虫歯が進行してしまうと、歯の神経を取らざるを得ません。
神経を取ってしまえば、この種の痛みは直ぐに引きます。
神経を取ることを抜髄(ばつずい)と言います。
通常、虫歯の痛みには段階がありますが、虫歯が歯の神経まで行ってしまうと、かなり痛みます。
この場合は、歯の神経を取り除く治療をしないといけません。神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
⇒(注意)ただし、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残すよう努力をしています。
具体的な治療法
@まず、痛んでる歯に麻酔をします。
当院では麻酔は痛くなくできます。痛くない理由はこちら。
A麻酔がしっかり効いたら、虫歯を削って取り、その後歯の神経を針のような器具を使って取ります。
麻酔がしっかり効いてるので痛みは全くありません。
B神経を取り終わったら、歯の内部に消毒の薬を入れて、ふたをして1回目の治療は終わりです。
C歯の神経を取った後に、一旦炎症が起きますが、それが1〜2週間で収まったら神経の代わりになる薬を詰めます。
▲白く写ってるのが、神経の代わりになる薬です。
何と言っても、針を刺す時の痛みを防ぐことが大事です。
●超極細の針を使っている
⇒針が超細いので、お口の中に刺した時にもわかりにくい。
●痛みを感じる細胞(痛点)の少ない箇所に最初に打つ
⇒痛点が少ないので痛みにくいです。
●針を刺す瞬間は、歯ぐきの粘膜を太鼓の革のように、ピンと張って針が一気に歯ぐきに入るようにする。
⇒このようにすると針を刺したことがわからず、患者さんには、「最近の麻酔は注射じゃないんですか?」と聞かれることも多いです。
麻酔薬は液体なので温度が低いのですが、注入する時に温度が低いと、体が冷たく感じてしまうと同時に痛く感じてしまう原因となります。
当院ではあらかじめ麻酔薬を体温くらいに温めて注入しますので、患者様は気付かれませんので、痛みも感じません。
それと、内部への注入のスピードもかなりゆっくりしています。急いで注入すると、圧を感じてしまい痛くなってしまいます。
当院では、1滴を1秒くらいのゆっくりとしたスピードで行う事で、注入の存在自体に気付かれません。
1,2の場合とも、深夜眠れないくらい痛いわけですので、ご自宅でできる対処法をご説明します。
(いずれも応急処置ですので、翌日には歯科医院に行ってくださいね)
●市販もしくは、手持ちの痛み止めを飲む
深夜でも開いてるドラッグストアがあれば、そこで痛み止めを買えるかも知れません。
ただ、薬剤師がその時にいない場合は買えないので注意が必要です。
また、昔薬局で買ったり、歯医者や内科でもらった鎮痛薬があればそれを飲むと良いでしょう。
有名なボルタレン、ロキソニンはもちろん、イブ、バファリンなどが有効です。
また、正露丸を虫歯の穴に詰める方法も賛否はありますが、多少は鎮痛効果はあります。
●痛い箇所を冷やす
冷やすか温めるかは迷うとこだと思いますが、原則はこうです。
炎症が進行中の時は冷やし、回復中の時は温める、ということです。
眠れないくらい歯が痛いわけですから、患部を冷やすのが良いです。
冷やし方は、タオルにくるんだ保冷剤や、それが無ければ氷水で冷やしたタオルなどでほっぺた側からあてて冷やします。
冷やすと、血流が減り、痛みが少しですが軽減する可能性があります。
●夜間救急センターや、歯科医師会の夜間救急外来を利用する
ただ、地域や時間帯によって診療してない時もありますので確認が必要です。
●歯痛に効くツボを押す
⇒ 詳しくはこちら歯がしみるのはお食事がしにくいし、早く治したいですよね。
歯がしみる場合は大きく2つの症状があります。
症状1: 冷たい物がしみる・痛い場合
症状2: 熱い物がしみる・痛い場合
です。それぞれ原因と治療法が全然違いますので、丁寧にご説明しますね。
原因1 知覚過敏の場合
冷たい物が単純にしみることを「知覚過敏」と言います。
神経に炎症があったり、虫歯があるわけではなく、単に冷たいものや風が当たったり、歯ブラシがあたるとしみたりする症状です。
歯の根っこがすり減って、そこに刺激が加わると起こります。
歯の根っこがすり減る原因は大きく3つあります。
歯の根っこがすり減る原因1: 強い力でのブラッシング
歯はエナメル質という硬い層で覆われていますが、歯の根っこはエナメル質より柔らかいセメント質に覆われています。
歯周病や強い力でブラッシングを行うと、歯茎の位置が下がり、本来歯茎で覆われていたこのセメント質が露出してしまいます。
このセメント質は歯ブラシなどの強い力が加わると単純にセメント質がすり減って、写真のような歯と歯茎の間がくぼんだような状態(くさび状欠損)になります。
その結果、歯の内部の象牙質にある象牙細管という神経につながる細かい穴が露出してしまい、その無数の穴から神経へ刺激が伝わることによって知覚過敏が起こります。
正しい歯磨きの方法を行わないと症状が悪化します。当院では丁寧に歯磨きの仕方をご説明します。
歯の根っこがすり減る原因2: 歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりをすると、エナメル質より柔らかいセメント質に歯ぎしりの力が集中することにより、セメント質がすり減ってしまいます。
その場合は、詰めるといった治療で一時的に改善されますが、根本的な原因が改善されないと、知覚過敏の症状は再発してしまいます。
その為、並行して歯ぎしりや食いしばりの治療(ナイトガードの作製)を行なっていくことも多々あります。
治療法
● 詰める方法:すり減っているところに樹脂を詰めるなどして治します。
● コーティング:専用のコーティング剤をすり減った部分に塗って、露出した象牙質に加わる外部からの刺激を抑えます。
● 原因の除去:そもそもの原因を治すために、歯みがき指導、歯ぎしり防止装置のナイトガード(マウスピース)を使います。
歯の根っこがすり減る原因3: 歯周病で歯ぐきが下がって歯の根っこが露出する
歯周病にかかると、歯周病菌により歯を支える歯槽骨が溶かされ、同時にその上にある歯ぐきも後退し、歯の根元の象牙質が露出します。
そこから刺激が神経に伝わってしみることがあります。この場合は歯垢、歯石の除去や歯みがき指導などの歯周病治療をして改善していきます。
歯石を取り除くことで、歯石がもともとくっついていた所の象牙質の露出が増えて一時的に知覚過敏の症状が増してしまうことがありますが、唾液に含まれる再石灰化成分により、象牙細管がふさがれ、徐々に改善されます。
根本的な解決ができていないと症状が進んでしまい歯が欠けたり折れたり、歯が抜けてしまうという深刻な状態になってしまうこともありますので早めにご相談くださいね。
原因2 中くらいの大きさの虫歯
歯がしみる場合は、中くらいの大きさの虫歯(C2)が原因であることが多いです。
治療法
C2の虫歯の場合は、虫歯を削り取った後、その部分を詰めるという、比較的簡単な処置で治ります。詰め物は樹脂で直接詰める場合と、型取りをしてから詰め物をする場合があります。
もし、C2を放っておいてC3という大きい虫歯になってしまうと、神経を取らないといけなくなりますので、すぐにでも歯科医院を受診されて下さいね。
クローバー歯科は虫歯の治療は無痛治療で行っておりますので、安心してください。
▲ 虫歯を樹脂で直接詰めた場合
▲ 虫歯を型取りをして作った詰め物で詰めた場合
症状2:熱い物がしみる・痛い場合
熱いものを食べた時にしみる場合は、冷たい物がしみる場合より重症です。
⇒熱い物がしみる・痛い原因は2つ考えられます
原因1 虫歯がかなり進行して歯の神経が炎症を起こした場合(歯髄炎)
虫歯が小さい時は、冷たいもので少ししみる程度ですが、虫歯がかなり進行すると神経が大きな炎症を起こし、熱いものでしみたり痛んだりします。
熱いもので痛い場合は炎症がきついので、この場合は残念ながら、神経を取らないといけないことが多いです。
原因2 金属の詰め物やかぶせ物をしている場合
銀歯などをしてる場合は、金属は熱を通しやすいので、熱いものの刺激が伝わりやすいです。
神経が生きている歯の金属の詰め物の場合は、金属が熱い温度を通してしまい、神経まで熱が届きやすくなります。
ただ、治療直後で熱いものが痛い場合は1週間くらいで治ることが多いです。
熱いもので痛い場合は、緊急性が高いので早く歯医者に行った方が良い!
熱いものが痛い場合は、理由はいくつかありますが、いずれも重症の事が多いです。
重症を放置すると、さらに悪化して激痛が起きたり、歯を抜かなくてはならなくなる可能性が高いので、直ぐにでも歯医者に行った方が良いです。
⇒この場合は、症状が5つ考えられます
症状1:神経が無い歯で噛むと痛い
⇒この場合は、原因が2つ考えられます
原因1: 神経が無い歯の根っこの先に膿がたまっている
噛んだ時に痛いのは、差し歯やかぶせ物に起こることが多いです。差し歯やかぶせ物は神経を取った後にする処置ですが、神経の無い歯は、ばい菌に感染しやすいのです。
なぜ神経の無い歯が感染しやすいかご説明しますね。
まず正式な名前は歯髄(しずい)と言います。
そして、歯髄の中には本当に神経も通ってるし、血管も通ってます。
からできています。
ですので、歯髄を取った歯というのは、歯の中から、神経だけでなく血管もなくなってるんです。
血管の中には白血球などの免疫細胞があり、ばい菌をやっつけています。
ところが、歯髄を抜いてしまうと、歯の中から免疫細胞がいなくなり、歯の中にばい菌が入って来てもやっつけることができずに、感染して炎症を起こしてしまうんです。
そうやって歯の内部に起こった炎症は根っこの先っぽから骨の中に進んで行きます。
そして、歯の根っこの先っぽに膿がたまってきて、噛んだり、叩いたりした時に痛むのです。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
原因2: 歯の根っこにヒビが入ってたり割れたりしてる
歯にヒビが入るとかあまりイメージできないかもしれませんが、歯は結構ヒビが入ります。若い方でもよく起こります。 ヒビが入るのは、神経の無い歯のかぶせ物に起こることが大半です。
原因は、神経の無い歯は歯に血が通ってないため、血流を通じて歯に栄養が来ないので、歯の強度が落ちてるからです。 (神経は正式名は「歯髄」と言って、神経と血管が通っています。)
強度が落ちてる歯で毎日固いものを食べるわけですから、ヒビがいってしまうんです。
そして、ヒビが入った歯で噛むと当然痛いんです。
● 具体的なヒビの例
治療法
歯の根っこにヒビが入った場合は、ヒビの位置によって治療法が変わります。
@ヒビが根っこの上の方に少しだけ入ってる場合はヒビを接着剤のような補強剤で埋め、根っこの中に丈夫な土台を入れてからかぶせ物をすればある程度治ります。
Aヒビが根っこの深い位置に入った場合は、一度歯を抜いてヒビを補強剤で埋めて、また元に戻す治療(再植術)をします。ただ、再植しても寿命が短くなることも多いです。(再植できない時もあります)
ただ、ヒビが深い場合の多くは残念ながら抜歯になってしまうことが多いです。
ヒビを拡大鏡(マイクロスコープ)を使って治療すると治る確率があがりますので、どうしても抜きたくない方にはおすすめの治療です。
症状2:神経を抜いた後や、神経治療中に噛むと痛い
⇒この場合は、原因が2つ考えられます
原因1: 歯の神経を抜く治療をしたが、神経がちゃんと取り切れずに残っている
治療法
この場合は、一度かぶせたかぶせ物を撤去し、取り残された神経を完全に取り除く治療を行います。
原因2: 歯の神経は非常に細かく枝分かれしており、歯の根っこの感染が枝分かれの部分まで進んでいる場合
上図のように、歯の神経は細くて長くて、枝分かれしていて、そこがばい菌で感染してしまうと、噛んだ時に痛みが出たり、神経を取った後も長く痛みが続いたりします。
そうなると、普通の神経治療では治りづらくなります。
治療法
マイクロスコープという歯の内部を見る顕微鏡を使って丁寧に治療することが大事です。
マイクロスコープとは医療用の顕微鏡の事です。脳外科や心臓外科では欠かせない最新機器です。歯の内部を12倍から20倍に拡大して治療を行います。
▼ マイクロスコープを使うと、歯の内部がすごくよく見えます。
ばい菌が神経の管(くだ)の細いところにいた場合、普通に肉眼で治療していたのでは、取り残す可能性がかなり高いです。
そうなると、痛みや腫れの原因になり、根っこの先に膿みが貯まってしまいます。
複雑な歯の神経の内部のすべてを清掃して、ばい菌を洗い流さないといけないんです。
日本では、まだまだマイクロスコープを使いこなせる歯科医師はかなり少ないです。
アメリカには根管治療専門医が多くいますが、日本はその点は遅れてるかと思います。
⇒ マイクロスコープが使いこなせる医院
症状3:虫歯が大きい場合や虫歯の治療後、噛むと痛い
虫歯の治療後、噛んで痛い場合は以下の原因が考えられます。
原因: 虫歯を削って詰め物をしたのだが、虫歯が大きくて神経ギリギリまで歯を削った結果、神経に刺激を与えている状態
▲ 大きな虫歯
▲ 大きな虫歯に詰め物をしたところ
治療法
@ 一度詰めた詰め物を撤去して、虫歯が完全に取り除かれたのかをチェックします。もし、虫歯が残っていれば完全に取り除いた上で、再び詰め物をします。
A 一度詰めた詰め物を撤去して、虫歯が完全に取り除かれたのかをチェックします。もし、虫歯が残っていないのに痛んでる場合は、神経を保護する薬を塗った上で、再び詰め物をします。
B @やAの治療を行ったのに痛みが取れない場合や、痛み自体がかなり強い場合は、仕方なく歯の神経を取ります。神経を取ってしまえば痛みはおさまります。ただ、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院では極力残すようにしています。
症状4:歯がぐらついて噛むと痛い
歯がグラグラの時に噛んだら痛みが出やすいですのですが、その場合は歯周病が原因のことが大半です。
原因: 歯周病
歯周病というのは、歯の周りに付着した細菌によって歯茎が炎症を起こしたり、骨が溶ける病気です。
歯周病は初期の場合は、噛んでも痛むことはあまりありませんが、骨の溶ける量がある程度のラインを超えてくると、噛んだ時に痛みが出ます。
ですので、歯周病が原因で噛んで痛みが出るのは、骨が溶けるのがかなり進んでいることになります。
治療法
治療法としては、最初に患者さんに歯科衛生士が歯磨き指導を行って、患者さんが上手になれば、歯石をとります(スケーリング)。
その後、歯茎の中の歯石もていねいに取ります(ルートプレーニング)。
そうすると中くらいまでの歯周病なら治ってきますが、治らない場合は歯茎の手術(フラップ手術)を行って治していきます。
症状5:噛むと耳や頭が痛い
⇒この場合は、顎関節症が原因の場合が大半です
噛んだ時に耳が痛くなったら、耳鼻科に行くのか歯科に行くのか迷いますよね! でも、この場合はアゴの関節に問題がある顎関節症のことが非常に多いので、まずは歯科医院にいくのが正解です。
顎関節症の時は、噛んだ時に、耳の付け根や、耳の下、耳の中や、頭や痛むこともあります。(顎関節症の兆候がないようであれば耳鼻科受診も必要になります)
顎関節症とは?
アゴの関節には、神経、筋肉が集中しています。また関節は、関節円板というクッションを介して関節窩(下顎窩)と接しています。これらの組織に異常が起こり、痛みが出たり、動きにくくなったりするのが顎関節症です。
治療法
@日常生活
硬い物をたべるのを控える、猫背や頬杖をやめる。
上下の歯が無意識に接触してるのに気付いたらやめる、ストレスを感じない様にする、などが大事です。
Aマウスピース治療
歯の噛み合わせが原因で顎関節症が起こることが多いので、噛み合わせの調整(治療)をまずはした後で、マウスピースをお口の中に入れて、関節にかかる刺激や負担を軽くして治していきます。
歯は痛くないけど、浮いた感じがするということがあります。それは、どういう現象かご説明します。
歯と骨の間には歯根膜という組織があって、骨からハンモックで歯がぶら下がってる感じになっていて、歯と骨の間のクッションの役目をしています。
歯に強い力がかかってしまって歯根膜に負担をかけたり、歯根膜が血行障害を起こしたり、ばい菌に感染したりした時などに、歯根膜が腫れあがり、実際には少しですが、歯を持ち上げてしまってるのです。
歯が浮いて痛い4つの大きな原因
原因1: 歯の神経が無い歯や、神経がいつのまにか死んでしまった歯に起こりやすい
神経の無い歯は免疫がないために、ばい菌が感染しやすいです。
ばい菌が感染すると、歯の根っこの先に炎症が進んでいき、そこから歯根膜に炎症が拡がって歯根膜炎を起こし、歯が浮いた感じになります。
治療法
この根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
原因2: 歯周病の場合
歯周病になると、ばい菌によって歯ぐきが腫れてきたり、出血したり、膿が出たりします。歯ぐきが腫れると、歯を浮き上がらせてしまうのです。
この場合は、至急歯周病の治療をする必要があります。
原因3: 歯ぎしりなど歯に強い力がかかった場合
歯と骨の間には歯根膜というクッションがあるのですが、歯ぎしりや食いしばりのように歯に強い力がかかってしまうと、その力が歯を揺さぶり、歯根膜が引っ張られてしまい、歯が浮くように感じることがあります。
治療法
歯ぎしりがひどい場合は、マウスピースを作ります。
マウスピースによって、歯に直接かかる力を抑えたり、分散したりでき、歯根膜に与える力を減らしていきます。
食いしばりの場合は、自分でしっかり意識して食いしばりをしないようにすることが大切です。
原因4: ストレスや疲労を感じた時
ストレスや疲労を感じた時は、身体の免疫細胞の力が落ちます。そうすると、歯根膜周辺にいたばい菌が暴れだし、歯根膜に炎症を拡げてしまいます。
また、ストレス、疲労は血流やリンパの流れも悪くします。血流やリンパの流れが悪くなると、歯が浮くだけでなく、頭痛、肩こり、倦怠感なども起こることも多いです。
特に歯が弱い方は、ストレス疲労が歯が浮くという症状になって表れやすいです。
治療法
何よりも、ストレスを取り除くことが大事です。ストレスは万病の元でもあります。
また、疲労に関しては、過度なお仕事や飲酒、徹夜は避け、疲れたらすぐ寝るなどの対策を取ってください。
また、全身の血行を良くするため、適度な運動やストレッチも有効です。
⇒この場合は、原因が4つ考えられます。
原因1: 一番よくあるのは、歯周病です
歯周病になってしまうと、歯茎が腫れてきます。
また、歯のまわりの骨も溶けてきます。
歯周病には段階がありますが、中くらい以上に進行した歯周病の場合、腫れてしまった歯茎を押したりさわったりすると痛みがでます。
また、中くらい以上の歯周病では骨もある程度溶けてしまいますので、その状態で歯を指や舌で押してしまうと、痛みが出てしまいます。
原因2: 歯の根っこの先に膿がたまっている
● この場合の原因
この症状は、差し歯やかぶせ物に起こることが多いです。差し歯やかぶせ物は神経を取った後にする処置ですが、神経の無い歯は、免疫力が無いのでばい菌に感染しやすいのです。
感染が起こると、歯の根っこの先っぽに膿がたまり、歯や歯の根っこのあたりを押すと痛むんです。
治療法
この根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
▲矢印の部分に膿が溜まってます。
原因3: 歯の根っこにヒビが入ってたり割れたりしてる
歯にヒビが入るとかあまりイメージできないかもしれませんが、歯は結構ヒビが入ります。若い方でもよく起こります。 ヒビが入るのは、神経の無い歯のかぶせ物に起こることが大半です。
原因は、神経の無い歯は歯に血が通ってないため、血流を通じて歯に栄養が来ないので、歯の強度が落ちてるからです。 (神経は正式名は「歯髄」と言って、神経と血管が通っています。)
強度が落ちてる歯で毎日固いものを食べるわけですから、ヒビがいってしまうんです。
そして、ヒビが入った歯で噛むと当然痛いんです。
● 具体的なヒビの例
治療法
歯の根っこにヒビが入った場合は、ヒビの位置によって治療法が変わります。
@ヒビが根っこの上の方に少しだけ入ってる場合はヒビを接着剤のような補強剤で埋め、根っこの中に丈夫な土台を入れてからかぶせ物をすればある程度治ります。
Aヒビが根っこの深い位置に入った場合は、一度歯を抜いてヒビを補強剤で埋めて、また元に戻す治療(再植術)をします。ただ、再植しても寿命が短くなることも多いです。(再植できない時もあります)
ただ、ヒビが深い場合の多くは残念ながら抜歯になってしまうことが多いです。
ヒビを拡大鏡(マイクロスコープ)を使って治療すると治る確率があがりますので、どうしても抜きたくない方にはおすすめの治療です。
⇒この場合は、原因が3つ考えられます
原因1: 歯の根っこのまわりに膿がたまっている
歯医者で昔治療してかぶせ物をした歯が痛いということは、結構よくあります。
その原因のほとんどは、ばい菌による感染です。
そもそもかぶせ物をするということは、歯の神経を取った場合なんです。
歯の神経を取るためには、歯を大きく削らないといけないのですが、その為に、神経を取った後で、その歯はすっぽりとかぶせるかぶせ物にするわけです。(前歯の場合のかぶせ物は差し歯とも呼びます)
そして、神経が無いということは、歯に免疫が無くなってしまいますので、感染が起きるわけです。
感染が進むと、根っこの先に膿がたまります。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
原因2: 歯の根っこにヒビが入ってたり割れたりしてる
歯にヒビが入るとかあまりイメージできないかもしれませんが、かぶせ物は、結構歯の根っこにヒビが入ります。
若い方でもよく起こります。
理由は、そもそもなんでかぶせ物をするかと言うと歯の神経を取った後は、強度的にかぶせないと持たないのでかぶせるわけです。
つまり、かぶせ物は神経がないのです。
神経の無い歯は歯に血が通ってないため、血流を通じて歯に栄養が来ないので、歯の強度が落ちてるんです。 (神経は、正式名は「歯髄」と言って、神経と血管が通っています。)
強度が落ちてる歯で毎日固いものを食べるわけですから、ヒビが入ってしまうんです。
そして、ヒビが入った歯で噛むと当然痛いんです。
● 具体的なヒビの例
治療法
歯の根っこにヒビが入った場合は、ヒビの位置によって治療法が変わります。
@ヒビが根っこの上の方に少しだけ入ってる場合はヒビを接着剤のような補強剤で埋め、根っこの中に丈夫な土台を入れてからかぶせ物をすればある程度治ります。
Aヒビが根っこの深い位置に入った場合は、一度歯を抜いてヒビを補強剤で埋めて、また元に戻す治療(再植術)をします。ただ、再植しても寿命が短くなることも多いです。(再植できない時もあります)
ただ、ヒビが深い場合の多くは残念ながら抜歯になってしまうことが多いです。
ヒビを拡大鏡(マイクロスコープ)を使って治療すると治る確率があがりますので、どうしても抜きたくない方にはおすすめの治療です。
原因3: 歯周病の場合
かぶせ物が痛い時、歯周病が原因のことがあります。歯周病というのは、歯の周りに付着した細菌によって歯茎が炎症を起こしたり、骨が溶ける病気です。
歯周病は初期の場合は、噛んでも痛むことはあまりありませんが、骨の溶ける量がある程度のラインを超えてくると、噛んだ時に痛みが出ます。
ですので、歯周病が原因で噛んで痛みが出るのは、骨が溶けるのがかなり進んでいることになります。
治療法
治療法としては、最初に患者さんに歯科衛生士が歯磨き指導を行って、患者さんが上手になれば、歯石をとります(スケーリング)。
その後、歯茎の中の歯石もていねいに取ります(ルートプレーニング)。
そうすると中くらいまでの歯周病なら治ってきますが、治らない場合は歯茎の手術(フラップ手術)を行って治していきます。
⇒原因は4つ考えられます
▲ 大きな虫歯
▲ 大きな虫歯に詰め物をしたところ
治療法
@ 一度詰めた詰め物を撤去して、虫歯が完全に取り除かれたのかをチェックします。もし、虫歯が残っていれば完全に取り除いた上で、再び詰め物をします。
A 一度詰めた詰め物を撤去して、虫歯が完全に取り除かれたのかをチェックします。もし、虫歯が残っていないのに痛んでる場合は、神経を保護する薬を塗った上で、再び詰め物をします。
B @やAの治療を行ったのに痛みが取れない場合や、痛み自体がかなり強い場合は、仕方なく歯の神経を取ります。神経を取ってしまえば痛みはおさまります。ただ、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院では極力残すようにしています。
治療法
この場合は、一度かぶせたかぶせ物を撤去し、取り残された神経を完全に取り除く治療を行います。
この症状は、差し歯やかぶせ物に起こることが多いです。差し歯やかぶせ物は神経を取った後にする処置ですが、神経の無い歯は、免疫力が無いのでばい菌に感染しやすいのです。
感染が起こると、歯の根っこの先っぽに膿がたまり、噛んだり、叩いたりした時に痛むのです。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
昔、歯の神経を取った歯に膿がたまることがよくあります。その膿を取る治療(いわゆる神経治療)の時に、膿が取り切れず痛むことがあります。
膿みが取り切れないと、膿が骨の中にこもってしまい、激痛を起こすこともあります。
膿を取るテクニックは歯科医院によって差があり、残念ながら、それが不得手な医院もあります。
▲ 矢印の所に膿がたまってます。
対処法
膿を出し切ることが大事です。
今通院中の歯科医院で、痛みを説明して適切な処置をしてもらいましょう。
もし、その医院が根っこの治療が得意でなければ、得意な医院に行くことも選択肢としてあります。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
歯痛で熱が出ることはあります。
そもそも熱が出るというのは、身体に入ってきたばい菌やウィルスをやっつけるために熱がでるわけです。
なので、歯痛による炎症等で発熱することはもちろんあります。
そして、歯痛で熱が出る場合というのは症状が重い場合ですので、症状を丁寧に診断して原因を確定し、直ちに治療することが大事になります。
ただ、歯痛が原因で熱が出る反面、熱が出たから歯が痛むこともありますので、そこの診断も重要になります。
次に歯痛で熱が出る原因を具体的にご説明します。
⇒原因は4つ考えられます
原因1:虫歯が大きい場合
風邪などで熱がある時に、大きな虫歯があった場合、熱によって歯の神経の血流が良くなって神経に通ってる血管の内圧が上がります。
内圧が上がると歯の神経を圧迫して歯が痛むことがあります。つまり、風邪の熱が原因で虫歯の歯が痛むということが起こります。
▲ 大きな虫歯
治療法
歯に麻酔をしてから、虫歯を完全に取り除き、そこに詰め物をします。 詰め方は大きく2種類あります。
@歯型を取ってから技工士さんが詰め物(インレー)を作ってそれを入れる場合
A虫歯を取ったらすぐにその場で樹脂を詰める場合
詰め物の種類自体はたくさんありますので、歯科医院でお聞きくださいね。
原因2: 歯の神経が死んで腐った場合
虫歯が大きくなって歯の神経まで行ってしまうと、神経が死んでしまうことがあります。
そして、死んだ神経は腐ってしまい、膿んできます。
そうなると、根っこの先が腫れてきて炎症を起こします。
その炎症が強い場合は発熱することがあります。
この腐った神経は根尖病巣という膿の袋を作ってしまいます。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
原因3: 歯周病や親知らずの炎症
歯周病になった時は、身体の免疫細胞と歯周病のばい菌が戦ってる訳ですが、歯周病が重症になってしまうと、その戦いが激しさを増し、熱が出ることがあります。
治療法
治療法としては、最初に患者さんに歯科衛生士が歯磨き指導を行って、患者さんが上手になれば、歯石をとります(スケーリング)。
その後、歯茎の中の歯石もていねいに取ります(ルートプレーニング)。
そうすると中くらいまでの歯周病なら治ってきますが、治らない場合は歯茎の手術(フラップ手術)を行って治していきます。
また、親知らずの炎症がきつい時も同じような事が起こります。
治療法
治療法としては、まずは抗生物質を飲んでもらい、ばい菌の数を減らし、腫れなどの炎症が収まるのを待ちます。
この段階で、一旦炎症が収まることが多いです。
そして、一旦収まった炎症が再発しない場合もあります。
再発しなければ治療はこれで終わりになります。
ただ、再発を繰り返す場合や、再発の頻度が少なくても炎症の程度がきつい場合や、親知らずが手前の歯を押してしまって歯並びにも影響が出る場合などには、親知らずを抜いたほうが良い場合もあります。
原因4: 上顎洞炎
上の奥歯のすぐ上には、上顎洞(じょうがくどう)と言って、頭蓋骨の中に穴が開いた空間があります。
虫歯がひどいことによって、歯の神経が死んで腐って炎症が起こってしまうと、その炎症が上顎洞まで拡がることがあります。
そうなると、熱が出ることがあるんです。
その他に、鼻が詰まったり、頭痛がする時もあります。
治療法
上顎洞炎には種類があって、歯が原因で起こるものを歯性上顎洞炎と言います。上顎洞炎の中でも比較的多い炎症です。この場合は、「歯性」というくらいですから歯に原因があります。
なので、歯の治療をするわけです。原因は歯の神経が死んで腐ってしまい、その炎症が上顎洞まで波及してるわけですから、その治療をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
歯が「死にそうに痛い」とかなりつらいですよね!
また、そんな時はロキソニンとか痛み止めも効かないです。
原因と対処法をわかりやすくご説明しますね。
⇒歯の激痛の原因は大きく2つあります
原因1:
歯の根っこの先に膿がたまり、膿が骨の中にこもってしまった場合
原因2:
虫歯が大きすぎる場合
原因1:歯の根っこの先に膿がたまり、膿が骨の中にこもってしまった場合
→歯の激痛で最も多いパターンです。
神経が無い歯や、神経が自然に死んでしまった歯は免疫力がないため、ばい菌が感染することが多く、結果膿がたまるのですが、その膿は自然に排出されることも多いのですが、排出されずに骨の中にこもった場合は相当激しい痛みが出ます。
治療法
この根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
▲矢印の部分に膿が溜まってます。
(注意)歯周病の時も同様の症状が起きることもあります。また、歯にヒビがいったり割れてる場合にも起こりますので、歯科医院で原因を診断してもらって下さいね。
原因2:虫歯が大きすぎる場合
虫歯が神経まで進んでしまうと、ずきずきうずく様な激痛が起こります。
→ここまで虫歯が進行してしまうと、歯の神経を取らざるを得ません。
神経を取ってしまえば、この種の痛みは直ぐに引きます。
神経を取ることを抜髄(ばつずい)と言います。
治療法
通常、虫歯の痛みには段階がありますが、虫歯が歯の神経まで行ってしまうと、かなり痛みます。
この場合は、歯の神経を取り除く治療をしないといけません。神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
⇒(注意)ただし、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残すよう努力をしています。
具体的な治療法
@まず、痛んでる歯に麻酔をします。
当院では麻酔は痛くなくできます。痛くない理由はこちら。
A麻酔がしっかり効いたら、虫歯を削って取り、その後歯の神経を針のような器具を使って取ります。
麻酔がしっかり効いてるので痛みは全くありません。
B神経を取り終わったら、歯の内部に消毒の薬を入れて、ふたをして1回目の治療は終わりです。
C歯の神経を取った後に、一旦炎症が起きますが、それが1〜2週間で収まったら神経の代わりになる薬を詰めます。
▲白く写ってるのが、神経の代わりになる薬です。
当院の麻酔が痛くない理由
1:麻酔の注射の針を刺す時の痛みをなくす
何と言っても、針を刺す時の痛みを防ぐことが大事です。
●超極細の針を使っている
⇒針が超細いので、お口の中に刺した時にもわかりにくい。
●痛みを感じる細胞(痛点)の少ない箇所に最初に打つ
⇒痛点が少ないので痛みにくいです。
●針を刺す瞬間は、歯ぐきの粘膜を太鼓の革のように、ピンと張って針が一気に歯ぐきに入るようにする。
⇒このようにすると針を刺したことがわからず、患者さんには、「最近の麻酔は注射じゃないんですか?」と聞かれることも多いです。
2:麻酔薬を注入するときの痛みをなくす
麻酔薬は液体なので温度が低いのですが、注入する時に温度が低いと、体が冷たく感じてしまうと同時に痛く感じてしまう原因となります。
当院ではあらかじめ麻酔薬を体温くらいに温めて注入しますので、患者様は気付かれませんので、痛みも感じません。
それと、内部への注入のスピードもかなりゆっくりしています。急いで注入すると、圧を感じてしまい痛くなってしまいます。
当院では、1滴を1秒くらいのゆっくりとしたスピードで行う事で、注入の存在自体に気付かれません。
1,2の場合とも、深夜眠れないくらい痛いわけですので、ご自宅でできる対処法をご説明します。
ご自宅で出来る対処法
(いずれも応急処置ですので、翌日には歯科医院に行ってくださいね)
●市販もしくは、手持ちの痛み止めを飲む
深夜でも開いてるドラッグストアがあれば、そこで痛み止めを買えるかも知れません。
ただ、薬剤師がその時にいない場合は買えないので注意が必要です。
また、昔薬局で買ったり、歯医者や内科でもらった鎮痛薬があればそれを飲むと良いでしょう。
有名なボルタレン、ロキソニンはもちろん、イブ、バファリンなどが有効です。
また、正露丸を虫歯の穴に詰める方法も賛否はありますが、多少は鎮痛効果はあります。
●痛い箇所を冷やす
冷やすか温めるかは迷うとこだと思いますが、原則はこうです。
炎症が進行中の時は冷やし、回復中の時は温める、ということです。
眠れないくらい歯が痛いわけですから、患部を冷やすのが良いです。
冷やし方は、タオルにくるんだ保冷剤や、それが無ければ氷水で冷やしたタオルなどでほっぺた側からあてて冷やします。
冷やすと、血流が減り、痛みが少しですが軽減する可能性があります。
●夜間救急センターや、歯科医師会の夜間救急外来を利用する
ただ、地域や時間帯によって診療してない時もありますので確認が必要です。
●歯痛に効くツボを押す
⇒ 詳しくはこちら歯の痛みに効くツボ
歯の痛みに効くツボはいくつかあります。
1.合谷(ごうこく)
有名なツボで歯の痛みだけではなく、頭痛、肩こり、花粉症など色々な効果があると言われています。
手の甲側で、親指と人差し指の交差することろから2cmくらい指先の方にあります。
ここをやや強めに押してあげます。両手で、それぞれ30回くらい押すと良いです。
2.歯痛点
手のひら側と足の裏にあります。手のひらには、中指と薬指の付け根の間にあります。 足の裏には、親指と人差し指の付け根の間の1.5cmくらい下にあります。
押し方は、やや強めで、少し長めに押します。そして、左右交互に押しましょう。虫歯や歯槽膿漏に効くと言われています。
3.下関(げかん)
耳の穴から、親指の幅で3本分ほど手前にあるツボです。指の腹をここにあてて、押しては離すを繰り返します。
4.頬車(きょうしゃ)
下アゴのエラの角から1cmくらい手前にあるツボです。思い切り噛み締めた時に、ふくらむ箇所です。
ここを指の腹で押したり、離したりを何回か繰り返します。
5.商陽(しょうよう)
人差し指の爪の付け根の親指の側にあります。
適度に押したり離したりを繰り返すと良いです。または、人差し指の爪を反対の手の親指と人差し指ではさんで揉むことも効果が期待できます。
6.内庭(ないてい)
足の甲の側の人差し指と中指の付け根の間にあります。
ここを、手の親指と人差し指でつまんで押していくと効果的です。
7.承漿(しょうしょう)
下あごの先と下くちびるの間のくぼんだ所にあります。
結構強めに3回程度指の腹で押します。
注意
これらのツボは緊急時や応急処置に行うものです。
これだけで治るわけではありませんので、西洋医学で、しっかりと原因を確定してから、必ず歯科医院で治療を受けてくださいね。
歯ぎしりは、睡眠中に歯をすり合わせることです。
食いしばりは、睡眠中でなくても、歯をぐっと噛み締めたり、無意識に食いしばってることです。
歯ぎしりが原因で歯が痛むことがあります。理由はいくつかあります。
原因1: 歯のまわりの歯根膜の炎症
歯ぎしりがひどいと、歯のまわりの歯根膜が炎症を起こしたり、ダメージを起こします。
そして、噛むと痛みがでます。
原因2: 歯にひびが入る、割れる
歯ぎしりがひどいと、歯にひびが入ったり、割れたりすることで痛みます。
特に、神経が無い歯に起こりやすいです。そして、噛むと痛いです。
原因3: 顎関節症による痛み
歯ぎしりがひどいと、顎関節症になって、アゴが痛むこともあります。
治療法
歯ぎしり・食いしばりを治す治療法になります。
1. 噛み合わせが悪い
歯のかみ合わせが良くなくて、上下の歯が強く当たる所があった場合、そこがすり減ったら噛み合わせが良くなるので、すり減らそうとして、知らず知らずに歯ぎしりをしてしまいます。
⇒なので、治療法としては、噛み合わせの診断をして、部分的に強く当たるところをほんの少し削るなどして治します。
2. マウスピースで治す
(保険が効きます)
マウスピースを付けることによって、噛み合わせのでこぼこのアンバランスをなくし、お口全体の噛み合わせが均等になり、スムーズに噛むことができるようになります。そうなると、1本1本の歯への負担も減り、またアゴの関節にかかる負担も減ります。
夜寝る時は必ず付けます。お昼もパソコンとか気を遣う仕事の時も付けると良いです。
徐々に、歯ぎしり、食いしばりが収まってきます。
3. ストレス
ストレスがあると、体は反応してしまって歯ぎしりを起こしやすくなります。(ただ、ストレス発散の為に歯ぎしりはある程度必要でもあります。ですが、ひどい歯ぎしりは困ります)
⇒ストレスをためない生活に変えることが必要です。
4. 日中に起こる歯ぎしり対策
日中に歯ぎしりをしてると気付いたら、とにかく歯の力を抜いて下さい。
上下の歯を合わさずに離して下さい。食べたり、飲んだりするとき以外は極力歯を噛まないように気を付けて下さい。
そして、アゴの力も抜いて、肩も楽にしてストレッチして下さい。
意識的にこれを続けることが効果があります。
5. 夜寝てる時の食いしばり対策
夜寝る前は、深刻なことは考えずに、楽しいことを考えてリラックスしてください。
質の良い睡眠をとることが食いしばり予防になります。
歯の痛みの原因が歯ぎしりにあるのに、小さい虫歯の治療をいくらしても解決しません。
本当の原因を見つけて治さないといけません。
ご自身ではストレスの予防にも努めて頂く一方で、歯科医院もぜひ受診して原因と対策をあきらかにして、治療も受けて下さいね。
熱いものを食べた時に痛い場合の原因について、
原因1: 虫歯がかなり進行して歯の神経が炎症を起こした場合(歯髄炎)
虫歯が小さい時は、冷たいもので少ししみる程度ですが、虫歯がかなり進行すると神経が大きな炎症を起こし、熱いものでしみたり痛んだりします。
熱いもので痛い場合は炎症がきついので、この場合は残念ながら、神経を取らないといけないことが多いです。
治療法
通常、虫歯の痛みには段階がありますが、虫歯が歯の神経まで行ってしまうと、かなり痛みます。
この場合は、歯の神経を取り除く治療をしないといけません。神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
⇒(注意)ただし、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残すよう努力をしています。
具体的な治療法
@まず、痛んでる歯に麻酔をします。
当院では麻酔は痛くなくできます。痛くない理由はこちら。
A麻酔がしっかり効いたら、虫歯を削って取り、その後歯の神経を針のような器具を使って取ります。
麻酔がしっかり効いてるので痛みは全くありません。
B神経を取り終わったら、歯の内部に消毒の薬を入れて、ふたをして1回目の治療は終わりです。
C歯の神経を取った後に、一旦炎症が起きますが、それが1〜2週間で収まったら神経の代わりになる薬を詰めます。
▲白く写ってるのが、神経の代わりになる薬です。
当院の麻酔が痛くない理由
1:麻酔の注射の針を刺す時の痛みをなくす
何と言っても、針を刺す時の痛みを防ぐことが大事です。
●超極細の針を使っている
⇒針が超細いので、お口の中に刺した時にもわかりにくい。
●痛みを感じる細胞(痛点)の少ない箇所に最初に打つ
⇒痛点が少ないので痛みにくいです。
●針を刺す瞬間は、歯ぐきの粘膜を太鼓の革のように、ピンと張って針が一気に歯ぐきに入るようにする。
⇒このようにすると針を刺したことがわからず、患者さんには、「最近の麻酔は注射じゃないんですか?」と聞かれることも多いです。
2:麻酔薬を注入するときの痛みをなくす
麻酔薬は液体なので温度が低いのですが、注入する時に温度が低いと、体が冷たく感じてしまうと同時に痛く感じてしまう原因となります。
当院ではあらかじめ麻酔薬を体温くらいに温めて注入しますので、患者様は気付かれませんので、痛みも感じません。
それと、内部への注入のスピードもかなりゆっくりしています。急いで注入すると、圧を感じてしまい痛くなってしまいます。
当院では、1滴を1秒くらいのゆっくりとしたスピードで行う事で、注入の存在自体に気付かれません。
原因2: 神経を取った歯の根っこの先に膿がたまった場合(根尖病巣)
この症状は、差し歯やかぶせ物に起こることが多いです。差し歯やかぶせ物は神経を取った後にする処置ですが、神経の無い歯は、免疫力が無いのでばい菌に感染しやすいのです。
感染が起こると、歯の根っこの先っぽに膿がたまり、噛んだり、叩いたりした時に痛むのです。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
原因3: 金属の詰め物やかぶせ物をしている場合
銀歯などをしてる場合は、金属は熱を通しやすいので、熱いものの刺激が伝わりやすいです。
神経が生きている歯の金属の詰め物の場合は、金属が熱い温度を通してしまい、神経まで熱が届きやすくなります。
ただ、治療直後で熱いものが痛い場合は1週間くらいで治ることが多いです。
治療法
@レントゲンを撮影し、詰め物をした歯の内部に虫歯があれば虫歯の治療をします。
虫歯が大きくなければ、虫歯を取った後、再び詰め物をします
Aもし、虫歯が大きくて神経まで届いてる場合は、神経だけ取る治療をしないといけません。(ただ、なるべく神経は取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残す努力をしています)
熱いもので痛い場合は、緊急性が高いので早く歯医者に行った方が良い!
熱いものが痛い場合は、理由はいくつかありますが、いずれも重症の事が多いです。
重症を放置すると、さらに悪化して激痛が起きたり、歯を抜かなくてはならなくなる可能性が高いので、直ぐにでも歯医者に行った方が良いです。
甘いものを食べた時に歯が痛んだり、しみたりすることは良くあります。
専門用語で甘味痛(かんみつう)と言います。
この症状は、虫歯がある証拠になります。虫歯特有の症状です。
チョコ、アイス、グミ、ガムなどを食べた時に起こりやすいです。
甘いもので歯が痛くなる理由
ただ、少しややこしいので無理に読まれなくても大丈夫です。
歯の内部には象牙質という成分がありますが、虫歯で歯の表面のエナメル質が溶けて象牙質が露出することが多いです。
その象牙質には、神経につながる細かい穴がたくさん開いていて、それを象牙細管(ぞうげさいかん)と言います。この中には、液体が入っています。
甘いものを食べると、それが砂糖水のようになりますが、砂糖水が象牙細管に触れてしまうと、浸透圧の高い砂糖水のほうに、象牙細管内の液体が吸い上げられてしまいます。
この時に痛みが出るのです。
治療法
この場合は、虫歯の治療になります。虫歯を取って詰め物をするのが普通です。
虫歯が大き過ぎると神経を取らないといけなくなりますが、なるべく神経は取らない方が良いので、私どもの医院ではなるべくなら神経は取らないようにしています。
▲前歯の虫歯を樹脂で詰めた場合
▲奥歯の虫歯をインレーという詰め物で詰めた場合
歯が痛くて頭痛を起こすことはよくあります!
また、手のしびれ、アゴや耳まで痛むこともあります!
順番にご説明しますね。
歯痛で頭痛を起こすケース
5. 頭痛から歯痛が起きる場合
虫歯のある部位を避けて噛もうとするため、噛み合わせがおかしくなります。噛み合わせがおかしくなると、、首の痛みや肩こりが起きますが、それに引き続いて頭痛も起こります。
このように、首や肩、背中の筋肉が緊張するために起こる頭痛を緊張型頭痛と言います。歯痛が原因で頭痛が起こる原因のトップです。
虫歯、頭痛、肩こり、首の痛みや張りが同時にある場合は緊張型頭痛が疑われます。
歯周病によって、噛み合わせのバランスが崩れたときにも同様のことが起こり得ます。
治療法
脳神経外科に行くと同時に歯科医院で虫歯や歯周病の治療をしてください。
当院では、こだわりの無痛の虫歯治療をしています。
また、ご自宅ではマッサージやストレッチや、体温をあげたりして血行を良くしてください。
緊張型頭痛は温めることも有効です。
虫歯を長期間放置した場合や、虫歯による炎症が強すぎて、虫歯菌が神経の先の血管まで入り込んでしまい、血流により脳まで届き、脳の中の静脈に血栓を作ってしまうことがあります。
血栓ができると脳内の血流がわるくなり、激痛をきたします。(脳梗塞や脳出血の原因にもなります)
治療法
まずは、脳神経外科に行くことが大事です。
そして、応急処置をしてもらった後で適切な歯科治療をうけてください。
また、常に定期健診で歯の健康を守ることも大事です。
神経を取った歯は、免疫が働かないので感染を起こすことがよくあります。
歯の内部や根っこの部分が感染して炎症が拡がって、頭痛を起こすこともあります。
炎症がきつい場合は、激しい頭痛が起こることもあります。
治療法
感染した根っこの内部を清掃してバイ菌を追い出してしまう、いわゆる根っこの治療をします。
当院は、根っこの治療に力を注いでいます。
痛みのせいで、虫歯をさけて噛むようになり、噛み合わせが悪くなったり、歯ぎしりや食いしばりが原因で顎関節症になることがあります。
顎関節症の症状として頭痛が出てきます。
治療法
顎関節症の原因を確実に診断してなくすと同時に、マウスピースを装着してアゴの関節にかかる負担をなくしていきます。
上顎洞と言って、鼻の横の頭蓋骨の中に開いてる空洞があります。
虫歯が大きくて、歯の神経に炎症を起こし、その炎症が根っこの先から上顎洞に波及して上顎洞炎を起こすことがあります。そうなると、上顎洞炎になります。
特に、上顎洞に近い奥歯の治療を行った場合が多いです。
上顎洞炎の症状として、頭痛、頭重感などがあります!
治療法
歯科医院で根っこの治療をして、根っこの先端にいるバイ菌を追い出していきます。
どうしても治らない場合は、その原因の歯を抜歯することもあります。
耳鼻科的な治療が必要な場合は耳鼻科あるいは、口腔外科で治療します。
手術が必要になる場合もあります。
群発頭痛と言う強い痛みが起こる頭痛がありますが、このタイプの頭痛が目、鼻、歯の神経に痛みを引き起こすこともあります。
歯痛を起こした場合は、ご自身では原因がわかりにくくなります。
治療法
歯の痛みと頭痛が同時に現れた場合は色んなケースが考えられます。重篤なケースもありますので、脳外科、歯科医院で、適切な処置を早めに受けてください。
歯の痛みにはパターンがあります。夜だけ痛いとか、朝起きた時だけ痛いとか、食後だけ痛いとか色々あります!
そんな時はどうしたらいいのか悩みますよね。
ここではその原因と対処法・治療法をご説明します。
夜に歯が痛い場合
⇒原因は3つ考えられます
原因1: 頭の血圧が上がるから
夜は、身体を横にするので、頭に血が行きやすくなり、頭の血圧が上がります。
歯の神経に炎症があった場合、血圧が上がって血流が増えてしまうと、内圧が上がって神経を圧迫し、痛みが出ます。
原因2: 副交感神経が優位になるから
昼間は緊張を保つ交感神経が優位になり、血管が収縮していますが、夜はリラックスするために、副交感神経が優位になります。
そうすると、歯の神経に行く血流が増えてしまい、神経を圧迫して痛みやすいのです。
原因3: 血管が拡張して血流の量が増えるから
お風呂に入ると、当然血管が拡張して血流が増えます。
またリラックスするので副交感神経も優位になって、血管を拡張し、神経に流れる血の量が増えて神経を圧迫し、痛みが出やすくなるのです。
では次に、夜に痛む具体的な病気をご説明しますね。
● 歯髄炎(しずいえん)
虫歯が神経まで進んでしまって、神経に炎症がおこる病気です。
夜に血圧が高くなってる方がより痛みを感じます。ズキズキと拍動痛(はくどうつう)が起こります。
歯髄炎の対処法・治療法
虫歯が神経まで届いてしまって、神経が強い炎症を起こしてますので、この場合は神経を取らざるを得ません。神経さえ取れば痛みは引きます。
夜に痛んで眠れない時は、患部を冷やすことと、市販の痛み止めを飲むことです。
● 根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)
歯の根っこの先の方がばい菌に感染して炎症を起こし、それが、根っこの周辺の骨まで波及して膿がたまった状態です。
この病気の場合、膿が自然に出てしまうことがあり、その時は痛みが出ないのですが、膿がこもってしまった場合は、かなりの激痛になります。
根尖性歯周炎の対処法・治療法
歯の根っこの内部が感染してるため、根っこの中をキレイにする治療(根管治療)を行います。
夜に痛んで眠れない時は、患部を冷やすことと、市販の痛み止めを飲むことです。
● 夜間の歯ぎしり
夜間に歯ぎしりをすることはかなり多いです。その場合、歯ぎしりをすることによって、歯や歯ぐきや歯を支えてる骨に痛みや炎症が起こってしまう病気です。
正式には咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)と言います。
咬合性外傷の対処法・治療法
マウスピースを付けることによって、噛み合わせのでこぼこのアンバランスをなくし、お口全体の噛み合わせが均等になり、スムーズに噛むことができるようになります。そうなると、1本1本の歯への負担も減り、またアゴの関節にかかる負担も減ります。
夜寝る時は必ず付けます。お昼もパソコンとか気を遣う仕事の時も付けると良いです。
徐々に、歯ぎしり、食いしばりが収まってきます。
朝起きたら歯が痛い場合
⇒考えられる原因は1つです
原因: 寝てる間の歯ぎしりや食いしばり
朝起きた時に特に歯が痛いという方もおられます。
それは、夜間寝てる間に歯ぎしりや食いしばりをしてる方の場合が多いです。
歯ぎしりは、大きな音がするのでご家族から指摘されることもありますが、中々自分では気づきにくいので、自分が歯ぎしりしてるとは思ってない方が多いです。
食いしばりは単に上下の歯を強く噛み締めるだけなので、音はしないです。
普通に噛む時は、歯に体重くらいの力がかかりますが、歯ぎしり、食いしばりは、さらにそれより大きな力がかかり、歯や歯ぐきやアゴに大きな負担を及ぼします。
歯にヒビが入ってしまったり、割れてしまうこともあります。
そのせいで、起きた時に痛みが出るのです。
歯はもちろん、アゴの痛みが出ることもあります。
歯ぎしりの対処法・治療法
マウスピースを付けることによって、噛み合わせのでこぼこのアンバランスをなくし、お口全体の噛み合わせが均等になり、スムーズに噛むことができるようになります。そうなると、1本1本の歯への負担も減り、またアゴの関節にかかる負担も減ります。
夜寝る時は必ず付けます。お昼もパソコンとか気を遣う仕事の時も付けると良いです。
徐々に、歯ぎしり、食いしばりが収まってきます。
食後歯が痛い場合
⇒考えられる原因は2つです
原因1: 甘いものを食べた時に虫歯が痛む
虫歯がある程度大きい場合、食後に痛むことがあります。
特に、虫歯は甘いもので痛む(甘味痛)という特性があります。
なぜ、甘いもので歯が痛いかご説明します。
ただ、少しややこしいので無理に読まれなくても大丈夫です。
歯の内部には象牙質という成分がありますが、虫歯で歯の表面のエナメル質が溶けて象牙質が露出することが多いです。
その象牙質には、神経につながる細かい穴がたくさん開いていて、それを象牙細管(ぞうげさいかん)と言います。この中には、液体が入っています。
甘いものを食べると、それが砂糖水のようになりますが、砂糖水が象牙細管に触れてしまうと、浸透圧の高い砂糖水のほうに、象牙細管内の液体が吸い上げられてしまいます。
この時に痛みが出るのです。
肩こりから歯が痛んだり、歯が痛んでから肩こりがしたりすることは両方ともあり得ます。ここでは、その原因と対処法・治療法をご説明します。
原因1: 肩こりから歯が痛む場合
この場合は2種類あります。肩こりから直接的に歯が痛む場合と間接的に痛む場合です。
直接的な場合:
関連痛と言われる症状があります。これは、実際の痛みが起きてる箇所と違う箇所が痛む現象です。例えば、実際の痛みが心臓なのに、肩や腕に痛みを感じるといったものです。
関連痛の原因は、脳の勘違いによるものです。人間の体には無数の神経がありますが、その神経が束になってる所があり、そこで痛みが起こると実際の痛みがわからなくなり勘違いするのです。
肩こりには、直接的に歯が痛いと勘違いさせる関連痛の仕組みがあることがわかっています。
間接的な場合:
肩こりにより、当然姿勢が崩れてきます。崩れた姿勢で頭を支えなくてはいけませんので、首や肩に過剰なストレスがかかります。
そのせいで、上下の歯が本来とは違う位置で噛んでしまうということが起こります。
そうすると、本来歯にかかる力よりも以上に大きい力が特定の歯にかかってしまったり、ある歯だけが早く当たったり、強く当たったりすることで歯が痛んでしまうのです。
原因2: 歯が痛んでから肩こりが起こる場合
歯が虫歯や歯周病で痛い場合は、痛みのある歯をさけて噛もうとします。
その場合、無理な噛み方になったり、異常な噛み方になることがあります。
そうして噛み合わせが悪くなると、まずアゴの関節に負担がかかります。
アゴの関節に負担がかかると、アゴの筋肉・神経と肩の筋肉・神経はつながっていますので、当然肩こりもしてくるわけです。
また、歯の痛みではなく、歯の噛み合わせ自体が悪い場合にも肩こりは起こります。
それは、大きく2つあります。
1つ目は、下アゴを左右に動かした時に、上下の奥歯が強く当たる場合です。(咬頭干渉と言います)
本来、アゴを左右に動かした場合は糸切り歯が当たり、奥歯は当たらないのです。奥歯の横当たりは直接的にアゴの関節に負担を与えてしまいます。
2つ目は、上下の歯を噛み合わせた時に、一部の歯だけが他の歯よりも早く当たってしまう場合です。早期接触といいますが、この時も、アゴの関節に負担がかかってしまいます。
治療法・対処法
原因を見極めて、原因を治すことが大事です。
肩こりから歯痛が来てるのであれば、肩こりの原因を考えて肩こりを治しましょう。
また、歯が原因の場合は原因の歯を治していくことが大事になります。
歯科医院で原因を診断してもらことが非常に大事になります。
歯の噛み合わせが原因で肩こりが起こってる場合は、お口にマウスピースを装着して治すこともよく行います。
マウスピースを付けることによって、噛み合わせのでこぼこのアンバランスをなくし、お口全体の噛み合わせが均等になり、スムーズに噛むことができるようになります。
そうなると、1本1本の歯への負担も減り、またアゴの関節にかかる負担も減ります。
夜寝る時は必ず付けます。お昼もパソコンとか気を遣う仕事の時も付けると良いです。
徐々に、歯ぎしり、食いしばりが収まってきます。
ご自身でできることとしては、アゴをゆっくり開けたり閉じたりしてアゴの筋肉のストレッチを行ったり、肩の周りの筋肉をほぐす為に、肩まわりのストレッチもしてみてください。
また、スマホによるストレートネックも見直すなどしてみると良いです。
歯が痛い原因はたくさんあります。虫歯じゃないのに歯が痛い場合、なんでだろうと不思議ですよね!
今回は虫歯以外が原因の歯の痛みについて詳しくご説明しますね。
虫歯以外の痛みは大きく2つあります!
1: 虫歯以外が原因だが、歯そのものに原因がある場合
2: 歯以外が原因で、歯が痛む場合
です。
ほとんどの方は1.の理由にあてはまると思いますので、まずは1からご説明します。
1:虫歯以外が原因だが、歯そのものに原因がある場合
原因1: 歯の根っこに膿がたまる病気
この症状は、差し歯やかぶせ物に起こることが多いです。差し歯やかぶせ物は神経を取った後にする処置ですが、神経の無い歯は、ばい菌に感染しやすいのです。
なぜ神経の無い歯が感染しやすいかご説明しますね。
まず正式な名前は歯髄(しずい)と言います。
そして、歯髄の中には本当に神経も通ってるし、血管も通ってます。
からできています。
ですので、歯髄を取った歯というのは、歯の中から、神経だけでなく血管もなくなってるんです。
血管の中には白血球などの免疫細胞があり、ばい菌をやっつけています。
ところが、歯髄を抜いてしまうと、歯の中から免疫細胞がいなくなり、歯の中にばい菌が入って来てもやっつけることができずに、感染して炎症を起こしてしまうんです。
そうやって歯の内部に起こった炎症は根っこの先っぽから骨の中に進んで行きます。
そして、歯の根っこの先っぽに膿がたまってきて、噛んだり、叩いたりした時に痛むのです。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
原因2: 歯と歯の間に食べかすが2〜3日詰まったままで歯肉炎を起こしている
歯と歯の間に食べかすがたまることは非常によくあります。
その時に、食べかすがガッチリ歯と歯の間に、はさまってしまってて歯ブラシしても取り残してしまうことがあります。そうすると、結構痛みます。
痛み自体は歯茎が痛んでるのですが、歯が痛いと錯覚してしまうことがほとんどです。
治療法は、はさまった食べかすを取り除いてやれば直ぐに治ります。
そして、どこに物がはさまっていたのか、そして歯ブラシの仕方を理解すれば再発もしにくいので、比較的簡単に治る病気と言えます。
通常はフロスで食べかすを取り除きます。
原因3: 歯周病で歯が動いてる
歯がグラグラになって噛む時に痛みが出たり、歯茎の腫れや出血を伴って、自然に何もしてない時にも痛むこともよくあります。
歯周病の治療をすることが大事です。
原因4: 歯の噛み合わせが悪くて、噛んだだけで痛い
歯の治療が終わって、詰め物やかぶせ物をしたが、高さが合わなくてそのままにしていた場合に、その歯に大きな負担がかかって痛みが出ることがあります。
長い間放置すると、歯の神経が死んで炎症が大きくなり、頭痛を起こすこともあります。
原因5: 歯がすり減ってる(知覚過敏の場合)
歯ブラシの力が強すぎて、歯の根元寄りのところがすり減ることがよくあります。
また、食いしばりや歯ぎしりがひどい方も歯がすり減ります。
歯がすり減ることによって、冷たいものなどの刺激が歯の神経にとどきやすくなってしまい、しみる以上に痛いと感じることがあります。
治療法としては、すり減ったところを、虫歯用の樹脂で詰めてあげると直ぐに治ることが大半です。
原因6: 歯根膜炎
歯ぎしりや食いしばり、ストレス、猫背などの姿勢の悪さから、歯根膜に炎症が起こることがあります。
噛み合わせの悪さから特定の歯に強い力がかかり、その歯が炎症を起こしてしまい、痛みが出るのです。
わかりやすくご説明すると、歯が打撲したようなイメージです。
治療法としては、当然原因の除去と、マウスピースを併用して治していきます。
原因7: 親知らず
歯親知らずは、18歳から30歳くらいの間で生えてきますが、真っすぐ生えるとは限らず、斜めに生えることが非常に多いです。
そのため、生える過程で歯周病のバイ菌に感染して歯ぐきが炎症を起こして痛んだり、生える力が手前の歯にかかり、手前の歯が押されて痛いという事が起きやすいです。
この場合は、場合によっては親知らずを抜かなくてはいけないこともあります。
原因8: 歯が割れている
神経のない歯は強度がかなり落ちるために、気付かないうちに割れたり、ヒビが入ってることがよくあり、噛んだ時になどに痛みがでます。
歯自体の神経はないので、割れた瞬間の痛みを感じない為に、割れた事に気付かない方が多いです。
治療は、歯科医師が肉眼や、レントゲン、CTでしっかり診断し、割れの程度が軽ければ経過観察をする時もありますし、程度がきつければ、抜歯しないといけない時もあります。
2:歯以外が原因で、歯が痛む場合
虫歯じゃないのに歯が痛いという次元ではなくて、歯自体が原因じゃないのに、歯が痛いということがあります。
この痛みを「非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)」と言います!
歯が痛いということで歯科医院に来られた方の3%と言われています。また、歯と歯以外の両方に原因がある方は9%と言われています。
歯科医院によっては、診断を誤ってしまい、歯が原因じゃないのに、歯を削ったり、神経を取ったり、最悪抜歯をすることもあります。
しっかり原因を見極める能力のある歯科医院を選ぶことも大切です。
原因1: 関連痛
痛みを感じると、その痛みは脳に伝えられます。
そして、神経と神経が近接してる場合ですと、歯が原因ではないのに、勘違いを起こしてしまい、歯が痛いように感じるのです。脳と神経が関連する痛みとも言えます。
原因2: 筋肉の痛み
噛むための筋肉が炎症を起こして痛みが出ると、歯が痛くなって抜いて欲しいという事で歯科医院に来られる方もいます。
歯をレントゲンや視診、触診等でいくらていねいに診察しても歯に異常が見られないのに、患者さんが歯の痛みを疑う場合は、この筋肉の痛みが考えられます。
専門用語で、「筋・筋膜性歯痛」と言います。
治療としては、患部を温めたり、マッサージをしたり、ストレスを減らしたり、姿勢を治すなどの生活習慣の改善を目指すことになります。
原因3: 神経そのものが障害されてる場合
1の関連痛では、歯以外の場所が痛いのに歯が痛く感じましたが、痛みを伝える神経そのものが障害を受けた結果、歯が痛むように感じるという病気です。
「神経障害性疼痛」と言います。
その内、最も多いのが「三叉神経痛」です。三叉神経は、上アゴや下アゴの神経にダイレクトにつながっていますので、ここが血管に圧迫されるなど障害を受けると歯に激しい痛みを起こします。
痛くて顔を洗えない、ひげそりができないなどの症状が出ます。
治療法としては、薬物療法や神経ブロックなどの方法がありますが、口腔外科や脳神経外科等へ紹介することが多いです。
原因4: 頭痛
頭痛の中でも群発頭痛と呼ばれる頭痛があります。
群発頭痛は1日に何度か1時間くらい起きます。この頭痛は特に歯痛と間違えられやすく、間違えられる確率は11%もあります。間違えられると、歯を抜かれてしまったり、歯の神経を取られてしまったりします。
なので、慎重な診断が必要になります。
治療法は、脳神経外科に紹介することになります。
原因5: 上顎洞に炎症がある場合
上顎洞は、頭蓋骨の中の鼻の横にある空洞です。ここが風邪などで炎症を起こすと、奥歯が痛むことがあります。これを、上顎洞性歯痛と言います。
この場合、通常は左右の片方の奥歯が痛みます。
治療法は、原因をしっかり診断して見極めて、上顎洞炎の治療をすることになります。
歯科医院だけで治らない場合は、耳鼻科にも手伝ってもらうことになります。
原因6: 心臓に病気がある場合
心筋梗塞や、狭心症、心内膜炎などがある場合、歯に痛みを及ぼすことがあります。
原因7: 神経血管性歯痛
頭痛、特に片頭痛の時に起こる歯が痛いと感じる現象です。
歯髄炎という、歯の神経の炎症と痛みが似てるため、判別が難しいです。
原因8: 精神的なことや社会心理的なことが原因の場合
不安やストレスを感じたり、うつになったり、統合失調症などの精神的な疾患が元で歯に痛みが出ることがあります。
この様に、歯が痛い原因はたくさんあります。
適切な診断を歯科医院で受けて、確実に治すことが、歯の寿命の延長につながります。
早めに歯科医院で診てもらってくださいね。
歯の治療で歯科院に通ってて、治療中の歯が痛むのはわかるんだけど、治療中以外の歯が痛むのはふしぎですし、歯科医院に不信感を持ったりしますよね。
私も今までそういう患者さんを経験したことがあります。
原因1: 治療中以外の歯の痛みが偶然に同時期に起きた
単純に、治療中以外の歯の痛みが偶然に同時期に起きることがあります。
この場合は、本当に偶然なので、どうしようもありません。
歯が痛む理由は、このサイトの1.〜15.にありますので、まずどれかが当てはまるはずです。
原因2: より丁寧に歯磨きをするようになり、歯に対する気持ちが敏感になった
歯科治療を受けるようになって、歯磨きをより丁寧にすることによって、歯に対する気持ちが敏感になってしみる程度の小さい痛みを大きく感じてしまうこともあります。
原因3: 虫歯を覆っていた歯石が取れ、刺激が届きやすくなった
また、歯みがきを丁寧にすると、元々あった虫歯を覆っていた歯石が取れ、刺激が虫歯の歯の神経に届きやすくなり、痛みを感じることもあります。
原因4: 仮のふたや詰め物をした歯が高くなり、反対側の歯で噛むことが多くなった
治療してる歯に仮のふたや詰め物をした時に、その高さが少し高くてかみにくく、反対側の歯で噛むことが多くなることにより、痛みが出ることがあります。
また、高さが不具合でアゴの関節に負担がかかり、アゴだけでなく、首や肩が痛くなることもあります。
原因5: 初診時に歯科医師が判断を誤った
最後に、これは良い話ではありませんが、初診の時に、歯科医師が判断を誤ってしまい、原因の歯以外の治療を始めてしまい、たまたまその時に本当に痛い歯の痛みが収まっていたが、再び痛みが出てしまったということも考えられなくはないです。
夜中に歯が痛んだり、仕事中に歯が痛んだりして、すぐに歯医者に行けない時もありますよね。
そんな時に、
@手元にある薬が歯痛に効くのかとか、飲んでも大丈夫なのかとか、
A薬局やコンビニでさっと薬を買いたいとか、
B痛み止めを飲んだけど効かないとか、
C薬を飲むだけで歯医者に行かなくて良いのかとか、色んなお悩みがあると思います。
そんなお悩みを解消するためにご説明しますね。
1. 手元にある薬が歯痛に効くのか、飲んでも大丈夫なのか
内科や整形外科でもらった痛み止めが手元にあることってよくありますよね。
その内、歯痛に効く薬をご紹介しますね。たくさんあるので、まずは有名な薬4つをご説明します。
歯痛の薬四天王
(歯科医師の私が勝手につけました。)
四天王1:ボルタレン
最も有名な痛み止めです。
歯痛はもちろん、神経痛や腰痛、手術後の痛みなど全般的に痛みに効く薬です。
ご自宅にある場合は、期限にも気を付けてもらって、一度に1錠25mgか2錠50mg飲んで下さい。
痛みが強い場合は2錠50mg飲んで下さい。
続けて飲むときは6時間は開けてください。
《 注意事項 》
ぜんそくのある方、インフルエンザの方などは副作用があるので控えて下さい。
また、子供さんは体重当たりで飲む量が変わるのでむやみには飲まないでください。
妊婦さんや授乳婦さんは、ケースバイケースなので歯科医師の判断を仰いでください。
四天王2:ロキソニン
ロキソニンもかなり有名な痛み止めです。
ボルタレン同様、歯痛、手術後の痛み、神経痛、腰痛などに効きます。ボルタレンと違うのは、その大きさです。
1錠が直径9mmで厚さも3mmくらいあって大きいです。錠剤が苦手なかたはやや飲みにくいと思います。
ご自宅にある場合は、期限にも気を付けてもらって、一度に60mg飲んで下さい。痛みがかなり強い場合は2錠120mg飲んで下さい。続けて飲むときは6時間は開けてください。
《 注意事項 》
アスピリン喘息のある方、重篤な肝臓、腎臓、心臓に障害がある方などは副作用があるので控えて下さい。
また、子供さんは体重当たりで飲む量が変わるのでむやみには飲まないでください。
妊婦さんや授乳婦さんは、ケースバイケースなので歯科医師の判断を仰いでください。
四天王3:バファリン
バファリンもかなり有名な痛み止めです。市販されており、種類もたくさんあるので、薬局で買う時に薬剤師さんに飲み方をよく聞いてから買ってください。
ご自宅にある場合は、期限にも気を付けてもらって、やはり、製品によって一度に飲む量が違うので、よく確認してから飲んで下さい。
《 注意事項 》
他の鎮痛剤と一緒に飲まないでください。
また、重篤な肝臓、腎臓、心臓に障害がある方などは副作用があるので控えて下さい。
また、15歳未満の子供さんは飲まないでください。
出産後期の妊婦さんは、飲まないでください。
授乳婦さんはケースバイケースなので歯科医師の判断を仰いでください。
四天王4:カロナール
カロナールも有名な痛み止めですが、ボルタレン、ロキソニンと違うところは、安全性が高く、副作用が少なく長期服用も比較的安全なことでです。ただ、痛み止めとしての効果はゆるやかです。
ご自宅にある場合は、期限にも気を付けてもらって、一度に1錠飲んで下さい。痛みが強い場合は5錠飲んで下さい。続けて飲むときは4~6時間は開けてください。
《 注意事項 》
ぜんそくやアレルギーのある方は、歯科医師に相談してください。また、重篤な肝臓、腎臓、心臓に障害がある方などは副作用があるので控えて下さい。市販の風邪薬と併用しないで下さい。
子供さんも飲めますが、服用量は体重によって変わるので歯科医師に相談して下さい。
●その他で歯痛に効く薬
● ジクロフェナク → ボルタレンのジェネリック医薬品です
● リングルアイビー → 歯痛にも効きます。イブプロフェンです。市販されてます
● ロキソプロフェン → ロキソニンと同じです
● ポンタール → 歯痛にも効きます。
● イブプロフェン → 製薬会社の但し書きには、歯痛に効くとは書いてませんが、歯痛にも効きます。作用機序はロキソニンと同じです。
● セデスハイ → 歯痛に効きます。市販されてます。
● ロルカム、セレコックス、ペオン → 歯痛に効きます。作用機序はボルタレン、ロキソニンと同じで、非ステロイド系消炎鎮痛剤です。
● ロキソマリン → ロキソニンのジェネリック医薬品です
● ノーシン → カロナールと同じアセトアミノフェンで、歯痛にマイルドに効きます
● フロベン → 歯痛の薬として一般的に普及しています
● イブa → イブプロフェンという鎮痛剤です。市販されてます。イブクイックとか種類がたくさんあります
● トラネキサム酸 → 美容皮膚科で美白やシミ治療にも使われてます。歯科では出血の予防には使いますが、痛み止めとしての効果は低いです
● バイエルアスピリン → 非ピリン系の痛み止めです。歯痛に効きます。市販されてます
2. 薬局やコンビニでさっと薬を買いたい
市販で売ってる歯痛の薬はいくつもあります。
有名なのは、バファリン、セデスハイ、イブ、バイアスピリンなどです。
お仕事が忙しかったりなどで、歯医者に行けない時は、応急で飲むのは良いかと思います。
ただ、痛みが収まった後も歯科医院の受診が必要な事が多いです。
3. 痛み止めを飲んだけど効かない
痛み止めを飲んでも効かないことは当然あります。どんな場合かご説明します。
●虫歯が大きくて神経まで届いており、神経が強い炎症を起こしている場合
●歯の神経が死んで腐ってしまい、強い炎症が起こってる場合
●歯茎にばい菌が感染し、歯茎に強い炎症がおきてしまい、歯茎から血や膿が出る場合 などです。
いずれの炎症も痛み止めが効かない強い炎症ですので、歯科医院で適切な治療をするより他にないです。
4. 薬を飲むだけで歯医者に行かなくていいのか?
本当は歯医者に行かなくても良い場合
薬を飲んで痛みが治まらない場合は、歯医者に行かざるを得ませんが、痛みが収まった場合は、歯医者に行かなくて良いのか迷いますよね。
それについてご説明しますね。
● 軽い歯肉炎の場合
歯肉炎とは、文字通り歯茎に炎症が起こることなのですが、その程度が軽い場合は、痛み止めや、ご自宅に置いてあった抗生物質で治ってしまえば、基本的には大丈夫です。
● 知覚過敏から来る一過性の痛み
知覚過敏とは歯がしみることなのですが、その時に歯に痛みを感じることがあります。
そんな時に、痛み止めを飲んだ程度で痛みが取れるくらいの炎症であれば、再発の可能性も低いので、歯科医院に行かなくても、一旦様子を見るという事で大丈夫です。
ただし、繰り返す時は歯科医院に行って診断を受ける必要があります。
● 歯を噛んだ時に少し痛い
この場合、考えられることは大きく2つあります。
1つは、軽い歯肉炎です。
軽い歯肉炎は一過性のことが多いので、一旦痛みが収まれば大丈夫です。
2つ目は、歯の神経が死んだことにより炎症を起こしたのだけれども、その程度が軽くて一回きりの場合は炎症が進行しない事も多いので、やはり一旦炎症が収まれば大丈夫です。
ただし、再発した場合は自然に治らないことが多いので歯科医院に行ってくださいね。
歯医者に行くべきか行かなくて良いのか、これらのことを見極めるのは非常に困難です。
もし、ご自身の判断が間違っていた場合、症状が進行してしまって、歯の神経を取らないと行けなくなったり、最悪は抜歯になったりもしますので、できる限り歯科医院へ行ってみてもらって下さいね。
必ず歯医者に行かないといけない場合
痛み止めでいったん痛みが引いても、ほっておけばもっと悪くなる場合があります。
● 中くらいの虫歯の場合、痛み止めで痛みはある程度収まりますが、虫歯が中くらいの大きさになってしまった時は、進行はとまらないので、必ず歯科医院で治す必要があります。
▲上図でC2と書いてるのが中くらいの虫歯です。虫歯を取って詰めるだけで治ります。
●歯の神経が腐って膿が出てる場合、痛み止めやご自宅にストックしてる抗生物質を飲むと一旦、痛みや腫れは収まることもまああります。
ただ、この手の炎症は一旦収まっても再発する可能性が高い上に、再発を繰り返しながら炎症が進んでいき、歯の根っこの周りの骨を溶かし、最悪は抜歯になってしまうことがあるので、必ず歯科医院に行ってください。
●歯が熱い物で痛かった場合は、歯の神経が大きな炎症を起こしてることが多いです。
冷たいもので痛い場合は一過性で治ることも多いのですが、熱い物で痛い場合は神経が歯髄炎という強い炎症を起こしており、炎症がどんどん進んでいきますので、治療の必要があります。
その他の色々な痛みがありますが、原則としては、内科的な病気と違い、歯の病気は自然に完全に治ることは少ないため、歯科医院での受診をお勧めいたします。
歯の神経を抜いたのに痛いことがありますよね。なんで神経を抜いたのに痛いのか不思議ですよね!
歯の神経を抜いてしまえば、当然ですが歯自体の痛みは絶対になくなります。
ところが、
神経を抜いた歯が
なんてことはよくあります。
それなのに痛むのは理由があります。
その理由をご説明しますね。
まず正式な名前は歯髄(しずい)と言います。
そして、歯髄の中には本当に神経も通ってるし、血管も通ってます。
という感じです。
ですので、神経(歯髄)を抜いた歯というのは、歯の中から、神経だけでなく血管もなくなってるんです。 血管の中には白血球などの免疫細胞があり、ばい菌をやっつけています。
ですので、神経(歯髄)を抜いてしまうと、歯の中から免疫細胞がいなくなり、歯の中にばい菌が入って来てもやっつけることができずに、感染して炎症を起こしてしまうんです。
そうやって歯の内部に起こった炎症は根っこの先っぽから骨の中に進んで行きます。
炎症は、根っこの先っぽから歯根膜へと進んで行き、さらに歯槽骨まで拡がってしまいます。
特に、根っこの先っぽに膿がたまる(根尖病巣)ことが多いです。この膿みによって、痛みが出てしまうんです!
ここで、下図をご覧下さい。根っこの先っぽに膿がたまっています!
▲神経を抜いた歯が感染して、根っこの先っぽに膿がたまった様子
▲神経が死んだ歯が感染して、根っこの先っぽに膿がたまった様子
膿がたまって、骨の中にこもってしまうと激痛を起こすこともあります。
この炎症は早めに治療をされてください!
理由は、
@炎症が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうこと
などです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出すことが先決です。膿を出したら、根っこの内部を清掃して消毒して、内部にいるばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、根っこの管の中に薬をつめてから、再びかぶせ物をします。
根っこの治療は「根管治療」と言いますが、この治療は簡単ではなく、専門の歯科医院でないと中々キレイに治りません。必ず、根管治療が得意な歯科医院で治療を受けられてください。
下記に、根管治療が得意な歯科医院をあげています。
歯がグラグラして痛い場合は、大きく5つの原因があります
です。それぞれ治療法が全然違いますので、丁寧にご説明しますね。
原因1 歯周病の場合
(放置すると抜歯の危険性もあり)
歯がグラグラする場合の原因で一番多いのが歯周病です。
歯周病とは、分かりやすく言うと、歯を支えてる周りの骨が溶けてしまう病気です。
支えてる骨が溶けますので、当然歯はグラグラしてきます。
原因2 歯の根っこが割れてる場合
歯の根っこが割れてるとかあまりイメージできないかもしれませんが、歯は結構割れます。若い方でもよく起こります。 割れるのは、神経の無い歯のかぶせ物に起こることが大半です。
原因は、神経の無い歯は歯に血が通ってないため、血流を通じて歯に栄養が来ないので、歯の強度が落ちてるからです。 (神経は正式名は「歯髄」と言って、神経と血管が通っています。)
強度が落ちてる歯で毎日固いものを食べるわけですから、ヒビがいってしまって割れるんです。
そして、割れてしまうと、歯自体がグラグラしてきます。
● 具体的なヒビの例
治療法
歯の根っこが割れた場合は、割れた位置によって治療法が変わります。
@ヒビが根っこの上の方に少しだけ入ってる場合はヒビを接着剤のような補強剤で埋め、根っこの中に丈夫な土台を入れてからかぶせ物をすればある程度治ります。
Aヒビが根っこの深い位置に入った場合は、一度歯を抜いてヒビを補強剤で埋めて、また元に戻す治療(再植術)をします。ただ、再植しても寿命が短くなることも多いです。(再植できない時もあります)
ただ、ヒビが深い場合の多くは残念ながら抜歯になってしまうことが多いです。
ヒビを拡大鏡(マイクロスコープ)を使って治療すると治る確率があがりますので、どうしても抜きたくない方にはおすすめの治療です。
原因3 歯の根っこの先に膿がたまってる場合
歯の根っこの先に膿がたまった場合は、根っこの先の骨を溶かしてしまい、歯がぐらつくことがあります。
どんな時に根っこの先に膿がたまるかと言うと、歯の内部がばい菌に感染した時です。
この感染は、差し歯やかぶせ物に起こることが多いです。
差し歯やかぶせ物は神経を取った後にする処置ですが、神経の無い歯は、ばい菌に感染しやすいのです。
なぜ神経の無い歯が感染しやすいかご説明しますね。
まず正式な名前は歯髄(しずい)と言います。
そして、歯髄の中には本当に神経も通ってるし、血管も通ってます。
からできています。
ですので、歯髄を取った歯というのは、歯の中から、神経だけでなく血管もなくなってるんです。
血管の中には白血球などの免疫細胞があり、ばい菌をやっつけています。
ところが、歯髄を抜いてしまうと、歯の中から免疫細胞がいなくなり、歯の中にばい菌が入って来てもやっつけることができずに、感染して炎症を起こしてしまうんです。
そうやって歯の内部に起こった炎症は根っこの先っぽから骨の中に進んで行きます。
そして、歯の根っこの先っぽに膿がたまってきて、歯がグラグラしたり、噛んだり、叩いたりした時に痛んだり、するのです。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
原因4 かぶせ物や土台の接着剤がゆるんだ場合
かぶせ物や土台は、歯に接着剤で引っ付けてる訳ですが、その接着剤が溶けたり、破壊されたりして、接着が弱くなることがあります。
そうなると、単純にかぶせ物が外れようとして、グラグラしてくる訳です。
また、土台の接着がゆるむと、土台ごと動いてきます。
▲ かぶせ物を歯に接着剤で引っ付けます。その接着剤が溶けるとかぶせ物がぐらついてきます
▲ また、歯の中に入れる土台も接着剤で引っ付けます。この接着剤が溶けた場合は、土台が動いてきます。
治療法
@一旦、外れかかってグラグラしてるかぶせ物や土台を歯から外します。その後、かぶせ物や土台、歯自体に異常が無ければ、現状で一番強い接着剤で接着し直します。
Aかぶせ物や土台自体に、劣化や破損があった場合は、新しく作り直します。
B歯自体に虫歯があったら虫歯を削って取ってから、かぶせ物を作り直します。
この場合は、早めの治療が必要になります。ほっておくと、歯自体が割れてしまい、抜歯になることもあるからです。
原因5 歯ぎしりの場合
歯ぎしりがある方は、歯に強い力がかかってしまいます。
特に、特定の歯に力がかかることが多いです。
そして、その歯の周りの骨にダメージを与えてしまって、歯がグラグラしてくることがあります。
治療法
歯ぎしり・食いしばりを治す治療法になります。
1. 噛み合わせが悪い
歯のかみ合わせが良くなくて、上下の歯が強く当たる所があった場合、そこがすり減ったら噛み合わせが良くなるので、すり減らそうとして、知らず知らずに歯ぎしりをしてしまいます。
⇒なので、治療法としては、噛み合わせの診断をして、部分的に強く当たるところをほんの少し削るなどして治します。
2. マウスピースで治す
(保険が効きます)
マウスピースを付けることによって、噛み合わせのでこぼこのアンバランスをなくし、お口全体の噛み合わせが均等になり、スムーズに噛むことができるようになります。そうなると、1本1本の歯への負担も減り、またアゴの関節にかかる負担も減ります。
夜寝る時は必ず付けます。お昼もパソコンとか気を遣う仕事の時も付けると良いです。
徐々に、歯ぎしり、食いしばりが収まってきます。
3. ストレス
ストレスがあると、体は反応してしまって歯ぎしりを起こしやすくなります。(ただ、ストレス発散の為に歯ぎしりはある程度必要でもあります。ですが、ひどい歯ぎしりは困ります)
⇒ストレスをためない生活に変えることが必要です。
4. 日中に起こる歯ぎしり対策
日中に歯ぎしりをしてると気付いたら、とにかく歯の力を抜いて下さい。
上下の歯を合わさずに離して下さい。食べたり、飲んだりするとき以外は極力歯を噛まないように気を付けて下さい。
そして、アゴの力も抜いて、肩も楽にしてストレッチして下さい。
意識的にこれを続けることが効果があります。
5. 夜寝てる時の食いしばり対策
夜寝る前は、深刻なことは考えずに、楽しいことを考えてリラックスしてください。
質の良い睡眠をとることが食いしばり予防になります。
歯の痛みの原因が歯ぎしりにあるのに、小さい虫歯の治療をいくらしても解決しません。
本当の原因を見つけて治さないといけません。
ご自身ではストレスの予防にも努めて頂く一方で、歯科医院もぜひ受診して原因と対策をあきらかにして、治療も受けて下さいね。
⇒この場合は、神経の炎症が考えられます。
神経の炎症は正式には「歯髄炎」と言います。
歯髄炎を起こすのは2つ原因があります。
原因1: 虫歯が歯の神経まで進んでいる場合
虫歯の大きさには段階がありますが、C3と言って虫歯が歯の神経まで行ってしまうと、かなり痛みます。
虫歯が歯の神経まで行くと、神経が虫歯のばい菌によって強い炎症を起こします。
そして、かなり強い痛み(ズキズキ、どっくんどっくんetc)が出てうずきます。
痛み止めも効きにくくなります。
治療法
通常、虫歯の痛みには段階がありますが、虫歯が歯の神経まで行ってしまうと、かなり痛みます。
この場合は、歯の神経を取り除く治療をしないといけません。神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
⇒(注意)ただし、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残すよう努力をしています。
具体的な治療法
@まず、痛んでる歯に麻酔をします。
当院では麻酔は痛くなくできます。痛くない理由はこちら。
A麻酔がしっかり効いたら、虫歯を削って取り、その後歯の神経を針のような器具を使って取ります。
麻酔がしっかり効いてるので痛みは全くありません。
B神経を取り終わったら、歯の内部に消毒の薬を入れて、ふたをして1回目の治療は終わりです。
C歯の神経を取った後に、一旦炎症が起きますが、それが1〜2週間で収まったら神経の代わりになる薬を詰めます。
▲白く写ってるのが、神経の代わりになる薬です。
当院の麻酔が痛くない理由
1:麻酔の注射の針を刺す時の痛みをなくす
何と言っても、針を刺す時の痛みを防ぐことが大事です。
●超極細の針を使っている
⇒針が超細いので、お口の中に刺した時にもわかりにくい。
●痛みを感じる細胞(痛点)の少ない箇所に最初に打つ
⇒痛点が少ないので痛みにくいです。
●針を刺す瞬間は、歯ぐきの粘膜を太鼓の革のように、ピンと張って針が一気に歯ぐきに入るようにする。
⇒このようにすると針を刺したことがわからず、患者さんには、「最近の麻酔は注射じゃないんですか?」と聞かれることも多いです。
2:麻酔薬を注入するときの痛みをなくす
麻酔薬は液体なので温度が低いのですが、注入する時に温度が低いと、体が冷たく感じてしまうと同時に痛く感じてしまう原因となります。
当院ではあらかじめ麻酔薬を体温くらいに温めて注入しますので、患者様は気付かれませんので、痛みも感じません。
それと、内部への注入のスピードもかなりゆっくりしています。急いで注入すると、圧を感じてしまい痛くなってしまいます。
当院では、1滴を1秒くらいのゆっくりとしたスピードで行う事で、注入の存在自体に気付かれません。
原因2: 虫歯にヒビが入り、そこからばい菌が神経に感染した場合
固い物を噛んだり、歯をぶつけたり、歯ぎしりがひどかったり、加齢が原因などで、歯にヒビが入ることがあります。
ヒビが入ってしまうと、そこからばい菌が神経まで行ってしまい、炎症を起こすことがあります。
▲ 歯にヒビが入ってる様子
治療法
1:神経の炎症が弱い場合
この場合は、歯のヒビを補修して様子をみます。補修で神経の痛みが取れれば、それで治療は終了です。
もし、痛みが取れない場合は、歯の神経を取り除く治療をしないといけません。神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
⇒(注意)ただし、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残すよう努力をしています。
2:神経の炎症が強い場合
この場合は、残念ながら歯の神経を取り除く治療をしないといけません。
神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
3:歯に入ったヒビが大きい場合
ヒビが中くらいの場合は、歯の神経を取ったあとで、かぶせ物をするのですが、ヒビが歯の根っこの方まで行ってしまってる場合は、歯を抜かないといけない時もあります。
もちろん、なるべく歯は抜かない方が良いので、当院ではなるべく歯を抜かないよう努力をしています。
★ここで注意★
治療する必要がないヒビもあります。
下図のように、前歯にたてにヒビが入ってる場合です。
前歯は表面的にこのような微小なヒビが入りやすいのですが、治療の必要はありません。
歯のヒビに詳しい歯科医院で丁寧にみてもらって下さいね。
▲ 前歯のたてのヒビ
歯の根元や付け根が痛いことがありますよね!
根っこの先にできものみたいなのができることもあります。
この症状は、歯の神経を取ってる歯や神経が死んでしまった歯に起こります。
(銀歯など、かぶせ物の歯によく起こります)
その理由をご説明しますね。
まず正式な名前は歯髄(しずい)と言います。
そして、歯髄の中には本当に神経も通ってるし、血管も通ってます。
からできています。
ですので、神経を取った歯というのは、歯の中から、神経だけでなく血管もなくなってるんです。 血管の中には白血球などの免疫細胞があり、ばい菌をやっつけています。
ところが、歯髄を抜いてしまうと、歯の中から免疫細胞がいなくなり、歯の中にばい菌が入って来てもやっつけることができずに、感染して炎症を起こしてしまうんです。
そうやって歯の内部に起こった炎症は根っこの先っぽから骨の中に進んで行きます。
ここで、もう一度下図をご覧ください。
神経の周りには、歯根膜という組織や歯槽骨という骨があります。
炎症は、根っこの先っぽから歯根膜へと進んで行き、さらに歯槽骨まで拡がってしまいます。 そうなることによって、神経を抜いた歯が痛むんです。
歯根膜や歯槽骨が炎症を起こしてしまえば、当然その歯は痛くなります。歯の神経を抜いた歯でも、同じです。
▲神経が死んだ歯が感染して、根っこの先っぽに膿がたまった様子
▲神経が死んだ歯が感染して、根っこの先っぽに膿がたまった様子
この炎症の正式名称は「根尖性歯周炎」と言います。
この炎症は早めに治療をされてください。
理由は、
@炎症が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
副鼻腔とは、鼻の周囲の頭蓋骨に開いている空間のことで、4種類あります。
の4つです。
▲ 副鼻腔の4つの種類
この4つの内、歯の痛みに関係があるのが、上顎洞です。
▲ 上顎洞のレントゲン写真
▲ 黄色い線で囲まれた部分が上顎洞
この上顎洞に炎症が起こると、歯に痛みを感じて感じてしまうのです。
なぜなら、奥歯は上顎洞に非常に距離が近く、特に第一大臼歯は根っこの先が上顎洞に突き出ています。
なので、上顎洞に炎症が起こると、奥歯の根っこの刺激が伝わり、歯が痛むのです。
上顎洞の炎症は風邪をひいたり、花粉症などで起こりますが、奥歯の炎症が原因で上顎洞に炎症を起こすこともよくあります(虫歯、歯周病、根っこが膿むなど)。
【歯性上顎洞炎】と言います。上顎洞の炎症の10〜30%が奥歯が原因と言われています。
具体的な症状
1:何もしなくても歯が痛い
上顎洞炎が、歯の根っ子の先や神経を圧迫して歯が何もしなくても痛い(自発痛)が起こります。強い痛みが出ます。
2:噛んだ時に歯が痛い
上顎洞炎が、歯の周りの歯根膜に拡がってしまい、噛んだ時に痛みが出ます。 歯根膜とは、歯の根っ子の周りにあって、根っこと骨をつなぐクッションのような組織です。
3:歯が浮いた感じがする
上顎洞炎の炎症が歯の根っこを圧迫して、歯が浮いたように感じます。
上顎洞炎(副鼻腔炎)による歯痛の特徴
1:前歯には痛みが出ず、奥歯に出る。
理由は、奥歯は根っこの先が上顎洞に非常に近いので炎症が波及しやすいからです。
2:複数(2〜3本)の歯に痛みが出る
虫歯の痛みだと、その歯1本だけに痛みが出ますが、上顎洞炎の痛みの場合は、上顎洞の近くに根っこがある奥歯数本に渡って痛みが出るという特徴があります。
3:左右どちらかに痛みが出る
上顎洞は左右にあるため、どちらも炎症を起こす可能性は当然ありますが、同時に起こることは少ないため、歯の痛みも左右のどちらかに出ることが多いです。
上顎洞炎(副鼻腔炎)が原因で歯が痛いのか、歯が原因で痛いのか区別する方法
1:風邪が長引いて歯が痛い場合は上顎洞炎(副鼻腔炎)の可能性が高い
⇒ 風邪と同時に虫歯等の痛みが出ることも当然あるので注意が必要。
2:冷たいものや熱いものがしみる場合は歯に原因がある可能性が高い
⇒ 上顎洞炎(副鼻腔炎)は歯の根っ子を圧迫して痛みが出るので、しみたりすることは通常はないです。
3:痛い歯を特定できる場合は、歯が原因の可能性が高い
⇒ 上顎洞炎(副鼻腔炎)が原因の場合は、複数本に渡って痛むことが多いですが、虫歯等の痛みだと、痛い歯を比較的特定しやすいです。
ただ、実際にはその判断は難しく、歯科医院でレントゲンなどの検査もして、確実に診断してもらって下さいね。
歯科用レントゲンでも、上顎洞の炎症はすぐわかります。
また、歯科医院で診断して、歯に異常が無いと分かった場合は耳鼻科をご紹介することもあります。
治療法
歯が原因で上顎洞炎(副鼻腔炎)になった場合
この場合は2つ原因があります
1. 虫歯が歯の神経まで進んでしまい、神経が腐って膿んで炎症を起こし、上顎洞に波及してしまう場合
この場合の治療法
この根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、かぶせ物をします。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
2. 歯周病のばい菌が、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットというとこから、上顎洞に行ってしまったり、歯周病が進行して歯の周りの骨を溶かしていき、根っこの先の骨も溶かして、そこから炎症が上顎洞に行ってしまう場合
この場合の治療法
歯周病になると、上顎洞炎の問題だけではなく、ばい菌によって歯ぐきが腫れてきたり、出血したり、膿が出たり、歯の周りの骨を溶かして歯がグラグラになってしまいますので、至急歯周病の治療をする必要があります。
上顎洞炎(副鼻腔炎)が原因で歯が痛い場合
歯科で歯を詳しく診断した結果、上顎洞炎(副鼻腔炎)が原因で歯が痛いとわかった場合は、耳鼻科で治す必要があります。
歯が急に痛くなったり、夜中に痛くなったら困りますよね!
そんな時に、水を含むと痛みがましになることがあります。
歯の痛みは色んな原因がありますが、水を含んで痛みがましになる理由と、どんな症状の時かをわかりやすくご説明しますね。
水を含んで痛みがましになる理由
歯に痛みがあった時に、お口に水を含むと、歯の神経や歯ぐきに通ってる血の量が減ります。
血の中には痛みを感じさせる成分(発痛物質)がありますので、それが減ることによって痛みがましになります。
● 注意点
@ 氷など冷たすぎるもので歯を急激に冷やすと、冷たさの刺激によって、かえって神経に痛みを感じてしまいます。
A 冷やすのであれば、冷たいタオルで皮膚の上から冷やすか、冷却シートで徐々に冷やすようにしてください!
B 逆に、暖めてしまうと、血の量が増え、痛みを感じさせる成分(発痛物質)が増えてしまいますので、余計に痛んでしまいます。
症状1: 虫歯
小さい虫歯は当然痛みませんが中くらい以上の虫歯では、食事中に痛む程度からズキズキうずく場合まであります。
虫歯が歯の神経まで行くと、神経が虫歯のばい菌によって強い炎症を起こします。
そして、かなり強い痛み(ズキズキ、どっくんどっくんetc)が出てうずきます。
こういう時に、お口に水を含むと痛みが少しましになります。ただ、応急処置ですので、早めに歯科医院で診てもらってください。
治療法
虫歯が中くらいの場合
虫歯を削ってとってから、樹脂を詰めたり、型取りをしてから詰め物をします。
虫歯が大きい場合(神経まで届いてる場合)
この場合は、歯の神経を取り除く治療をしないといけません。神経を取ってしまえば痛みはすぐに収まります。
⇒(注意)ただし、歯の神経はなるべく取らない方が良いので、当院ではなるべく神経を残すよう努力をしています。
具体的な治療法
@まず、痛んでる歯に麻酔をします。
当院では麻酔は痛くなくできます。痛くない理由はこちら。
A麻酔がしっかり効いたら、虫歯を削って取り、その後歯の神経を針のような器具を使って取ります。
麻酔がしっかり効いてるので痛みは全くありません。
B神経を取り終わったら、歯の内部に消毒の薬を入れて、ふたをして1回目の治療は終わりです。
C歯の神経を取った後に、一旦炎症が起きますが、それが1〜2週間で収まったら神経の代わりになる薬を詰めます。
▲白く写ってるのが、神経の代わりになる薬です。
当院の麻酔が痛くない理由
1:麻酔の注射の針を刺す時の痛みをなくす
何と言っても、針を刺す時の痛みを防ぐことが大事です。
●超極細の針を使っている
⇒針が超細いので、お口の中に刺した時にもわかりにくい。
●痛みを感じる細胞(痛点)の少ない箇所に最初に打つ
⇒痛点が少ないので痛みにくいです。
●針を刺す瞬間は、歯ぐきの粘膜を太鼓の革のように、ピンと張って針が一気に歯ぐきに入るようにする。
⇒このようにすると針を刺したことがわからず、患者さんには、「最近の麻酔は注射じゃないんですか?」と聞かれることも多いです。
2:麻酔薬を注入するときの痛みをなくす
麻酔薬は液体なので温度が低いのですが、注入する時に温度が低いと、体が冷たく感じてしまうと同時に痛く感じてしまう原因となります。
当院ではあらかじめ麻酔薬を体温くらいに温めて注入しますので、患者様は気付かれませんので、痛みも感じません。
それと、内部への注入のスピードもかなりゆっくりしています。急いで注入すると、圧を感じてしまい痛くなってしまいます。
当院では、1滴を1秒くらいのゆっくりとしたスピードで行う事で、注入の存在自体に気付かれません。
症状2: 神経が死んで膿んでる場合
虫歯菌が神経まで届いてしまって、神経を死ぬことが頻繁にあります。そして、死んだ神経が腐って膿んでしまい、強い痛みを出します。
また、すでに神経が無い歯の根っこが膿んで痛むことも頻繁にあります。
こんな時も、お口に水を含むと痛みが少しましになります。ただ、応急処置ですので、残念ながら根本的に治ることはありませんので、早めに歯科医院で診てもらってください。
治療法
まず、神経が無い歯が膿んでくる理由からご説明します。
まず神経の正式な名前は歯髄(しずい)と言います。
そして、歯髄の中には本当に神経も通ってるし、血管も通ってます。
からできています。
ですので、歯髄を取った歯というのは、歯の中から、神経だけでなく血管もなくなってるんです。
血管の中には白血球などの免疫細胞があり、ばい菌をやっつけています。
ところが、歯髄を抜いてしまうと、歯の中から免疫細胞がいなくなり、歯の中にばい菌が入って来てもやっつけることができずに、感染して炎症を起こしてしまうんです。
そうやって歯の内部に起こった炎症は根っこの先っぽから骨の中に進んで行きます。
そして、歯の根っこの先っぽに膿がたまってきて、噛んだり、叩いたりした時に痛むのです。
この手の感染は早めに治療をされてください。
理由は、
@感染が進んでしまうほど、治療の期間や回数、治療費が増えてしまうこと、
A自然には治らず、放っておくと歯を抜かないといけなくなること、
Bばい菌が血管を通じて全身にまわってしまうからです。
治療法
この根っこの先に溜まった膿を出したり、根っこの内部を掃除して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
症状3: 歯周病で腫れてる場合
歯周病で歯ぐきが腫れて痛むことがあります。
こんな時も、お口に水を含むと痛みが少しましになります。ただ、応急処置ですので、早めに歯科医院で診てもらってください。
● 歯周病の症状
歯茎がかなり腫れてしまい、赤くなり、歯ブラシを軽く当てただけでも出血したり、歯茎を押すと膿が出ることもあります。口臭もします。
また、歯周病のばい菌が歯を支えてる骨も溶かすため、歯もグラグラしてきます。
痛みは出る時も出ない時もあります。歯肉炎の症状よりも大分きつい感じです。
歯周病特有の口臭がする時もあります。
● 歯周病の原因
歯肉炎が進行して、歯と歯茎の間(歯周ポケット)にいるばい菌によって、歯茎に強い炎症を起こしたり、骨を溶かしたりします。
治療法
当院での歯周病の治療方法
大まかな治療の流れ
歯周病治療でまず行うのが、歯ぐきの検査(歯周組織検査)です。
そして、歯磨きの指導や歯石の除去が行われます。その後、再検査を行い、どうしても改善がみられない場合は歯周外科手術を行うこともあります。
詳しい治療の内容
1. 口腔内写真の撮影・レントゲン写真撮影・歯型作成
最初に、現状の状態の記録として、お口の中の撮影を行います。そして、骨の状態を診るために、レントゲン撮影、そしてかみ合わせを確認するために歯型を取ります。
2. 歯ぐきの検査(1回目)
歯と歯ぐきの間のすき間(歯周ポケット)の測定や、歯ぐきからの出血の程度、歯のグラグラの具合などを検査します。
3. 歯磨き指導・歯石取り
検査データーを分析して、
「歯周病の現状のご説明」と「歯周病を治すための歯磨きの方法の指導」
を行います。これは今まで歯を磨いていたのに歯周病になってしまったのですから、今までの歯磨きと違う歯磨きが必要だからです。
それから歯石取りをします。まずは、歯の表面の歯石をキレイに取り、歯石、歯垢のないきれいな口腔内を作り上げて、かつ歯磨きが完璧な状態を作ります。
このことで、初期程度の歯周病は治ります。
4. 歯ぐきの検査(2回目)
歯の表面の歯石がなくなり、歯みがきがお上手になった状態である程度、歯周病の症状は緩和されますが、中等度以上の歯周病はそれだけでは治りません。
そこで、再び歯ぐきの検査をします。
5. 歯ぐきの中の歯石取り
2回目の検査の結果、改善がみとめられない箇所につきましては、更に丁寧な歯ぐきの中の歯の根の表面にこびりついた歯石を取る(SRP)必要があります。
6. 歯ぐきの検査(治療効果の確認)
歯ぐきの中の歯石を取って(SRP)やると、歯周病は大きく改善してきます。この処置で中等度の歯周病は治ることが非常に多いです。治っておれば、ここからメンテナンスになります。
7. 手術(必要な場合のみ)
歯ぐきの中の歯石取り(SRP)でも、歯周病が治らない場合は、歯ぐきの手術をします。(フラップ手術と言います)
このフラップ手術は、歯ぐきを切開してから歯石を取り、歯の根っこに付いた歯石を取った後、歯ぐきを元に戻して縫い合わせます。
最近では、フラップ手術と合わせて歯周組織再生治療を行うケースもあります。
人工の特殊な膜「GTR膜」や特殊なタンパク質を使って、歯を支える骨などの組織を再生する治療です。
ただ、歯槽骨の状態によっては、行えない場合があるので、希望する場合は担当医にご相談ください。
8. メンテナンス
歯みがきでは取れない汚れを歯科衛生士が徹底クリーニングしていきます。
まつもと歯科では歯周病のメンテナンス治療として、PMTCと、エアフローを使用したパウダーによるバイオフィルムの除去を行っています。
⇒ メンテナンス(定期検診)について歯が痛くなって、リンパまで腫れて痛むことがあります。
リンパまで炎症が及ぶのは症状がかなりきつい場合ですが、原因がいくつかあります。
その最大の原因は「歯根膜炎」と言います。
歯の周りには、歯根膜と言って、歯と骨の間のクッションのような膜があり、それを歯根膜と呼んでます。
その歯根膜に炎症が起こったのが歯根膜炎です!
歯根膜炎が起こってひどい場合は、リンパまで痛むのです!
@虫歯菌が、歯の神経に感染し、神経から歯の根っこの先を通じて、歯根膜まで感染することによって起こります。(感染性歯根膜炎)大半がこの場合です。
A歯を強く打ったり、こけて歯をぶつけるなど、歯に強い外力が加わっても起こります。
(非感染性歯根膜炎)この場合は、リンパまで痛むことは少ないです。
感染の初期とか、程度が軽い場合は、歯が浮いた感じとか、噛んだり叩いたりすると痛い程度です。
感染が進むと、アゴの下のリンパまで炎症が及んでしまい、腫れたり痛んだりします。
そういう状態を放置しておくと、熱が出たり頭痛がしたり、歯の根っ子の先にたくさん膿がたまってしまい、大きな病巣を作ります。
そして、その病巣が原因で、全身に病気を広めてしまいます。心臓、腎臓、関節等にも炎症を起こすこともあります。
歯根膜炎の治療法
虫歯菌が歯の神経に感染してることが多いので、まずはその治療を行います。
感染した歯の神経を除去して、中をキレイに洗浄してばい菌を徹底的に除去します。
歯の根っ子の先に膿がたまってることが非常に多いので、膿もしっかり出します。
その後、歯の神経をふさぐ薬を詰めてから、かぶせ物をします。
歯根膜炎は、ほっておいた場合、歯の周りの骨を溶かしたり、全身にばい菌を広げたりします。
ところが、一時的に炎症が収まって痛みが取れることもありますが、自然に治ることは残念ながらありませんので、歯科医院で確実に治療されてくださいね。
更年期の方で歯が痛むことはよくあります。厳密には痛みやすくなると言ってもいいです。
主には女性ホルモン(エストロゲン)の低下によるホルモンバランスの乱れによるものです。
女性ホルモン(エストロゲン)は、「女性らしさ」の大元のホルモンです。
女性らしい身体のラインを作ったり、乳房を発達させたり、骨の量をふやしたり、身体にうるおいをもたらしたりしています。
そんなホルモンが減るわけですから、お口の中にも色んな症状が起こるのです。
一番多い症状は、エストロゲンの減少による骨密度の低下(骨そしょう症)がすすみ、骨を破壊してしまい、歯周病(更年期歯周病)になることです。
▲ 骨密度が下がると、歯周病も進行しやすくなります
(基本的に歯周病は統計的には男性より女性の方が多く罹患してしまいます。)
また、慢性
また、ホルモンの低下によって心身ともにストレスがたまりやすくなりますが、その影響はお口の中にも出ます。
唾液の量が減ってお口の中が乾くドライマウス、それに伴う口臭、舌がひりひりする舌痛症、味覚が変化する味覚異常などが起こり得ます。
唾液が減ると虫歯にもなりやすくなります。(唾液の中に虫歯菌をやっつける免疫細胞がいるからです)
歯周病や虫歯の場合は、更年期の方に適切な診断ができる歯科医師の元で治療を受ければ大丈夫ですのでご安心ください。
また、更年期の方の場合、歯が原因じゃなくて歯が痛む場合もたくさんあります。
詳しくご説明します。
この痛みを「非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)」と言います!
更年期の方に多いとされています。また、歯と歯以外の両方に原因がある方もおられます。
歯科医院によっては、診断を誤ってしまい、歯が原因じゃないのに、歯を削ったり、神経を取ったり、最悪抜歯をすることもあります。
しっかり原因を見極める能力のある歯科医院を選ぶことが非常に大切です。
⇒大きく8つの原因が考えられます
原因1: 関連痛
痛みを感じると、その痛みは脳に伝えられます。
そして、神経と神経が近接してる場合ですと、歯が原因ではないのに、勘違いを起こしてしまい、歯が痛いように感じるのです。脳と神経が関連する痛みとも言えます。
原因2: 筋肉の痛み
噛むための筋肉が炎症を起こして痛みが出ると、歯が痛くなって抜いて欲しいという事で歯科医院に来られる方もいます。
歯をレントゲンや視診、触診等でいくらていねいに診察しても歯に異常が見られないのに、患者さんが歯の痛みを疑う場合は、この筋肉の痛みが考えられます。
専門用語で、「筋・筋膜性歯痛」と言います。
治療としては、患部を温めたり、マッサージをしたり、ストレスを減らしたり、姿勢を治すなどの生活習慣の改善を目指すことになります。
原因3: 神経そのものが障害されてる場合
1の関連痛では、歯以外の場所が痛いのに歯が痛く感じましたが、痛みを伝える神経そのものが障害を受けた結果、歯が痛むように感じるという病気です。
「神経障害性疼痛」と言います。
その内、最も多いのが「三叉神経痛」です。三叉神経は、上アゴや下アゴの神経にダイレクトにつながっていますので、ここが血管に圧迫されるなど障害を受けると歯に激しい痛みを起こします。
痛くて顔を洗えない、ひげそりができないなどの症状が出ます。
治療法としては、薬物療法や神経ブロックなどの方法がありますが、口腔外科や脳神経外科等へ紹介することが多いです。
原因4: 頭痛
頭痛の中でも群発頭痛と呼ばれる頭痛があります。
群発頭痛は1日に何度か1時間くらい起きます。この頭痛は特に歯痛と間違えられやすく、間違えられる確率は11%もあります。間違えられると、歯を抜かれてしまったり、歯の神経を取られてしまったりします。
なので、慎重な診断が必要になります。
治療法は、脳神経外科に紹介することになります。
原因5: 上顎洞に炎症がある場合
上顎洞は、頭蓋骨の中の鼻の横にある空洞です。ここが風邪などで炎症を起こすと、奥歯が痛むことがあります。これを、上顎洞性歯痛と言います。
この場合、通常は左右の片方の奥歯が痛みます。
治療法は、原因をしっかり診断して見極めて、上顎洞炎の治療をすることになります。
歯科医院だけで治らない場合は、耳鼻科にも手伝ってもらうことになります。
原因6: 心臓に病気がある場合
心筋梗塞や、狭心症、心内膜炎などがある場合、歯に痛みを及ぼすことがあります。
原因7: 神経血管性歯痛
頭痛、特に片頭痛の時に起こる歯が痛いと感じる現象です。
歯髄炎という、歯の神経の炎症と痛みが似てるため、判別が難しいです。
原因8: 精神的なことや社会心理的なことが原因の場合
不安やストレスを感じたり、うつになったり、統合失調症などの精神的な疾患が元で歯に痛みが出ることがあります。
この様に、歯が痛い原因はたくさんあります。
適切な診断を歯科医院で受けて、確実に治すことが、歯の寿命の延長につながります。
早めに歯科医院で診てもらってくださいね。
生理前に歯が痛むことはよくあります。原因は女性ホルモンのバランスの変化によるものです。
生理が近づくと女性ホルモンのアンバランスが起きてきます。エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲストロン(黄体ホルモン)のアンバランスです。
生理が終わった直後は、エストロゲンの方が多いのですが、次の生理が近づくとプロゲストロンの方が多くなってバランスが逆転して、身体に色んな変化が出てきます。
大体、生理の10日前後くらい前から倦怠感、イライラ、憂うつ、頭痛、腰痛、下腹部痛、食欲不振など色んな変化がでてきます。(月経前症候群PMSと言います)
女性は生理前になると、子宮を収縮させて子宮の中の血液を排出する「プロスタグランジン」という物質がたくさん分泌されます。
この物質は痛みを誘発する物質でして、下腹部痛はもちろん、歯痛も起こします。なので、普段は痛まないような小さな虫歯でも痛んだりします。
生理前に起こる色んな症状の結果、ストレス、疲労、睡眠不足などになり、そのことによって免疫力が落ち、少しのばい菌でも歯ぐきが腫れることがあります。
また女性ホルモンが、歯周ポケットという歯と歯ぐきの間のすき間の毛細血管からたくさん分泌されることで、女性ホルモンをエサにしてる歯周病菌が活発化してしまうことも原因です!
(それが原因で、女性の方が男性より、歯周病になりやすいのです)
治療法
これらの生理前の症状は全てが生理のせいではありません。少しでも歯に異常があった場合に、生理前に発現することもよくあります。(もちろん、生理が終わったら治る場合もあります)
生理前は普段痛まないような小さい虫歯も痛むことがあります。また、小さい虫歯はもちろん、歯と歯の間の虫歯は発見が難しいので、歯科医院で確認してもらって下さい。
また、歯ぐきが腫れた場合は、歯石や歯垢を取ってもらい、適切な歯磨き指導も受けてください。
痛みが出てから歯科医院に行くことより、普段から歯科医院に定期検診で行って、確実に歯垢や歯石をとってもらい、常に一年中お口の中をキレイにしていることが最も大事です。
ことによって、生理前の痛みも出にくくなります。また、小さい虫歯があった場合も早めに発見できて治すことができます。特に、小さい虫歯はあまり歯を削らずに簡単に治せるので歯にも優しいというメリットもあります。
さらに歯磨きの仕方もチェックしてくれるので虫歯にもなりにくくなります。
普段から、ご自宅での歯磨きを丁寧にすることで、お口の中を常に清潔に保つことが大事です。
生理前で、免疫力が落ちてたり、歯周病菌のエサになるホルモンがたくさん歯ぐきの中に分泌されてたとしても、歯磨きがしっかりできていれば、歯ぐきも炎症を起こしにくくなります!
また、歯周病も虫歯も夜に進行するので、寝る前の歯磨きは特に念入りにしてください。
生理前に免疫力が落ちることが多いのですが、その時期に、根を詰めて仕事をしたり、勉強をしたりして、睡眠時間が減ったり、食事をちゃんと取らなかったりすると、余計に免疫が落ちてしまい、歯の痛みも出やすくなります。
お食事は、ビタミンを多く含む野菜をしっかり食べることと、糖分を取り過ぎないこと、また、過度な飲酒や喫煙はなるべく避けてくださいね。
生理前のPMS(月経前症候群)は、大変ではありますが、なんとか対処していきたいですね。
歯が痛くて、ほっぺまで腫れたら大変ですよね!
ここでは、その原因と対処法についてご説明します。 単に歯が痛いだけでは、ほっぺまでは腫れないです。
ほっぺまで腫れるのは重症の場合です。
@虫歯が原因で、歯の神経が死んでくさってしまうと、根っこの先に膿が溜まってきます。
普通は、その膿は膜に包まれているので、根っこの先だけが腫れる(根尖病巣)ことはあっても、ほっぺまで腫れることはありません。
ところが、その膿が、歯の周りの筋肉や、歯ぐきの結合組織の疎な所を通って、ほっぺやアゴの下などに広がることがあります。そうなると、ほっぺまで腫れるわけです。
このように、膿が膜を作らずに、広範囲に広がっていく炎症を、蜂窩織炎(ほうかしきえん)と言います。
A歯周病が原因で溜まった膿でもなります。
ひどい場合は、腫れや発赤、痛みだけでなく、熱が出たり、倦怠感や頭痛など全身的な症状も出てきます。
さらにひどい場合は、上アゴの歯が原因の場合は、炎症が脳や目に及ぶ事もあり、下アゴの歯が原因の場合は、首を通って肺まで行くこともあります。(縦郭炎)
膿を切って出す治療をしながら、抗生物質(化膿止め)を飲んで治します。抗生物質の点滴をすることもあります。
原因の歯の治療は、まずは、抗生物質で腫れを引かせてから行う場合と、同時に行う場合があります。
歯の神経が死んでくさってる場合が一番多いので、その時は根っこの治療を行います。
治療法
歯の根っこの先にたまってる膿を出したり、根っこの内部を清掃して消毒して、ばい菌を除去します。
ばい菌がいなくなったら、再びかぶせ物をします。
歯磨きの時に、歯ブラシが歯に当たって痛いことがありますよね!
これは「知覚過敏」と言います。
歯の根っこがすり減ってて、そこに歯ブラシが当たると痛むのです。
治療法も含めてわかりやすくご説明します。
冷たい物が単純にしみることを「知覚過敏」と言います。
神経に炎症があったり、虫歯があるわけではなく、単に冷たいものや風が当たったり、歯ブラシがあたるとしみたりする症状です。
歯の根っこがすり減って、そこに刺激が加わると起こります。
歯の根っこがすり減る原因は大きく3つあります。
歯はエナメル質という硬い層で覆われていますが、歯の根っこはエナメル質より柔らかいセメント質に覆われています。
歯周病や強い力でブラッシングを行うと、歯茎の位置が下がり、本来歯茎で覆われていたこのセメント質が露出してしまいます。
このセメント質は歯ブラシなどの強い力が加わると単純にセメント質がすり減って、写真のような歯と歯茎の間がくぼんだような状態(くさび状欠損)になります。
その結果、歯の内部の象牙質にある象牙細管という神経につながる細かい穴が露出してしまい、その無数の穴から神経へ刺激が伝わることによって知覚過敏が起こります。
正しい歯磨きの方法を行わないと症状が悪化します。当院では丁寧に歯磨きの仕方をご説明します。
歯ぎしりや食いしばりをすると、エナメル質より柔らかいセメント質に歯ぎしりの力が集中することにより、セメント質がすり減ってしまいます。
その場合は、詰めるといった治療で一時的に改善されますが、根本的な原因が改善されないと、知覚過敏の症状は再発してしまいます。
その為、並行して歯ぎしりや食いしばりの治療(ナイトガードの作製)を行なっていくことも多々あります。
治療法
● 詰める方法:すり減っているところに樹脂を詰めるなどして治します。
● コーティング:専用のコーティング剤をすり減った部分に塗って、露出した象牙質に加わる外部からの刺激を抑えます。
● 原因の除去:そもそもの原因を治すために、歯みがき指導、歯ぎしり防止装置のナイトガード(マウスピース)を使います。
歯周病にかかると、歯周病菌により歯を支える歯槽骨が溶かされ、同時にその上にある歯ぐきも後退し、歯の根元の象牙質が露出します。
そこから刺激が神経に伝わってしみることがあります。この場合は歯垢、歯石の除去や歯みがき指導などの歯周病治療をして改善していきます。
歯石を取り除くことで、歯石がもともとくっついていた所の象牙質の露出が増えて一時的に知覚過敏の症状が増してしまうことがありますが、唾液に含まれる再石灰化成分により、象牙細管がふさがれ、徐々に改善されます。
根本的な解決ができていないと症状が進んでしまい歯が欠けたり折れたり、歯が抜けてしまうという深刻な状態になってしまうこともありますので早めにご相談くださいね。
歯と歯の間が痛いことってありますよね!
ものを食べる時に結構痛かったり、何もせずにじっとしてても痛むこともあります。
これには、いくつか原因がありますが、最大の原因は、歯と歯の間にすき間ができて物が挟(はさ)まって、歯ぐきが歯肉炎を起こした場合です。
歯肉炎は名前の通り、歯ぐきの炎症ですが、歯が痛いと感じてしまいます!
1:抜いた歯を放置して歯が動いた場合の治療法
1. まずは、歯を抜いてできたスペースを埋めます。
2. その次に、その他のすき間を埋めます。
3. 若い方だと、矯正治療をして歯を動かしてすき間を埋めることも多いです。
埋める方法は、普通はブリッジかインプラントです。
●ブリッジ
抜いた歯の両サイドの歯を削ってから、橋渡しの歯を被せます。
●インプラント
歯を失った箇所のアゴの骨の中に、人工の歯を埋め込みます。
すき間を埋めるには、大きく2つ方法があります。
●詰め物をする
●かぶせ物をする
2:歯と歯の間に虫歯ができてすき間ができた場合の治療法
当然、虫歯の治療をします。
1. 痛みが出にくい治療
2. 削る量は最小限にし、かつ絶対に虫歯を取り残さない
3. 歯の神経はなるべく残す
4. 一度治療した歯が再び虫歯にならない
5. 小さい虫歯は、樹脂で直接詰める
● 虫歯治療の痛みが心配な方へ
当院では痛みが出にくい方法で虫歯治療をしています。
麻酔が効けば、何をしても痛くないのですが、
その麻酔が痛かったのでは困ります。
当院では、麻酔を痛くなくする2つの方法を行っています。
1. 麻酔の注射の針を刺す時の痛みをなくす
何と言っても、針を刺す時の痛みを防ぐことが大事です。
●超極細の針を使っている
⇒針が超細いので、刺した時にもわかりにくい。
●痛みを感じる細胞(痛点)の少ない箇所に最初に打つ
⇒痛点が少ないので痛みにくいです。
●針を刺す瞬間は、歯ぐきの粘膜を太鼓の革のように、ピンと張って針が一気に歯ぐきに入るようにする。
⇒このようにすると注射針を刺したことがわからず、患者さんには、「最近の麻酔は注射じゃないんですか?」と聞かれることも多いです。
2. 麻酔薬を注入するときの痛みをなくす
麻酔薬は液体なので温度が低いのですが、注入する時に温度が低いと、体が冷たく感じてしまうと同時に痛く感じてしまいます。
当院ではあらかじめ麻酔薬を体温くらいに温めていますので、麻酔薬を注入しても注入された事自体に気付かれませんので、痛みも感じないわけです。
それと、注入のスピードもかなりゆっくりしています。急いで注入すると、圧を感じてしまい痛くなってしまいます。
当院では、1滴を1秒くらいのゆっくりとしたスピードで注入していますので、注入自体に気付かれません。
3. どうしても怖がりの方には笑気麻酔
どうしても怖がりの方には、笑気麻酔と言って、鼻から笑気というガスを吸ってもらいます。
笑気を吸うと、おだやかでリラックスした気分になり、ちょっとほろ酔い気分になって痛みも感じにくくなります。
簡単にできます。保険治療でできます。
※笑気麻酔はクリニックによって対応していない医院もございます。事前にお問い合わせください。
2. 削る量は最小限にし、かつ絶対に虫歯を取り残さない
削る量を最小限にする為には、正確に虫歯のある部分を見極めないといけません。 虫歯は、肉眼で全部見えるわけではないのです。
虫歯が染まる液体(う蝕検知液)を塗って虫歯を染め出します。
そして染まった部分だけを慎重に削り、虫歯以外の部分を絶対削らないようにしています。少しずつ削って行き、削ったら再びう蝕検知液で虫歯を染め出します。
この工程を何回も繰り返し、虫歯が染まらなくなるまで慎重に、かつ確実に虫歯を削り取ります。
こうして丁寧にすることによって、歯にダメージを与えず、かつ虫歯を取り残さないようにしています。
もし、虫歯を削る際に取り残してしまうと取り残された虫歯が大きくなり、もう一度治療しないといけなくなり、場合によっては神経を取らないといけなくなったりします。
3. 歯の神経は出きる限り残す
虫歯の大きさが中くらいなのに、すぐに神経を取る歯科医師が多いです。
神経をとってしまうと、歯には血が通わなくなるので、歯に栄養が来なくなり、歯の強度が落ちてしまいます。
また、血の中にある免疫細胞も歯の内部からいなくなる為、ばい菌に感染しやすくなります。
歯の神経を取ることは、歯の寿命を縮めてしまうのです。
その為、当院では出きる限り歯の神経は取らないようにしています。
4. 治療した歯が再び虫歯にならない
残念ながら、一度治療した歯が再び虫歯になることがあります。当院では、そうならないような治療法をしています。
● 当院のこだわりの詰め物の治療法
1. すき間のできない詰め物を作っている
詰め物と歯の間にすき間ができると虫歯になりやすいです。
クローバー歯科では、このようなすき間ができないような歯の削り方をし、型取りを丁寧にし、かつ詰め物も信頼のおける技工所に出すことによって極力すき間のできない詰め物を作っています。
⇒こうすることによって、二次虫歯を防いでいます。
2. フッ素を含んだ接着剤を使っている
⇒フッ素は虫歯菌を寄せ付けないという特徴がありますので、フッ素を含んだ接着剤を使うことによって、さらに二次虫歯になりにくくしています。
パナビアフルオロセメント
(フッ素入りの接着剤)
3. 歯と詰め物の接着力を増して、すき間を減らすために、歯(象牙質)にプライマーという前処理薬を塗っている。
⇒プライマーにより、歯(象牙質)と詰め物の接着力が大幅にアップし、詰め物と歯との間の隙間がかなりできにくい
プライマー
4. 金属の詰め物をする場合には、金属専用のプライマーという前処理薬を塗っている。(最近は金属を詰める機会は減りました)
⇒金属専用のプライマーを金属に塗ることで、金属と歯(象牙質)の接着力が大幅にアップし、詰め物と歯との間の隙間がかなりできにくい。
金属専用のプライマー
インレーの裏側に、金属専用のプライマーを使用しています。
5. 小さい虫歯は、樹脂で直接詰める
小さい虫歯を削った後で、そこの部分の型取りをして、金属やプラスティックの詰め物をする歯科医師が多いのですが、そういう詰め物をする為には、本来虫歯がある部分よりも余分に歯を削らなくてはいけないのです。
それを防ぐためと、金属の詰め物だと見栄えも悪いので、当院では、小さい虫歯の場合は、削った部分に樹脂(歯科用のプラスティック)を詰めるようにしています。
5:歯ぎしりで歯が動いてしまってすき間ができる場合の治療法
この場合は、歯ぎしりの原因を確認して治療することが重要です。
1. ストレス(歯ぎしりの原因の大半と言われています)
ストレスがあると、体は反応してしまって歯ぎしりを起こしやすくなります。(ただ、ストレス発散の為に歯ぎしりはある程度必要でもあります。ですが、ひどい歯ぎしりは困ります)
⇒ストレスをためない生活に変えることが必要です。
2. 噛み合わせが悪い
● 治療法1
歯のかみ合わせが良くなくて、上下の歯が強く当たる所があった場合、そこがすり減ったら噛み合わせが良くなるので、すり減らそうとして、知らず知らずに歯ぎしりをしてしまいます。
⇒なので、治療法としては、噛み合わせの診断をして、部分的に強く当たるところをほんの少し削るなどして治します。
● 治療法2
マウスピースで治す (保険が効きます)
マウスピースを付けることによって、噛み合わせのでこぼこのアンバランスをなくし、お口全体の噛み合わせが均等になり、スムーズに噛むことができるようになります。そうなると、1本1本の歯への負担も減り、またアゴの関節にかかる負担も減ります。
夜寝る時は必ず付けます。お昼もパソコンとか気を遣う仕事の時も付けると良いです。
徐々に、歯ぎしり、食いしばりが収まってきます。
3. 日中に起こる歯ぎしり対策
日中に歯ぎしりをしてると気付いたら、とにかく歯の力を抜いて下さい。
上下の歯を合わさずに離して下さい。食べたり、飲んだりするとき以外は極力歯を噛まないように気を付けて下さい。
そして、アゴの力も抜いて、肩も楽にしてストレッチして下さい。
意識的にこれを続けることが効果があります。
4. 夜寝てる時の食いしばり対策
夜寝る前は、深刻なことは考えずに、楽しいことを考えてリラックスしてください。
質の良い睡眠をとることが食いしばり予防になります。
歯全体が痛かったり、どの歯が痛いのかわからなかったりすることってありますよね!
皆様は不思議に思われるでしょうが、実際にはよくある事なんです。
理由もわかっています。そして、実際にどの歯が痛いのか見極められる確率は結構高いです。
1:上下の痛みを間違える
本当は上の歯が原因なのに下の歯が痛いと感じる場合
2:奥歯の場合は具体的にどの歯が痛いのかわからない
3:隣どうしの歯は痛みを間違えやすい
4:本当に全体に痛みが拡がってる
歯の痛みを感じる神経は、三叉神経(さんさしんけい)と言います。
脳から出た神経で、耳のあたりから三方向に分かれて分布しています。
そして、第1〜3枝の支配領域が以下の通りです。
痛みは奥に行けば行くほど、三叉神経の分岐点に近づき、痛みが第2枝と第3枝のどちらにいくかわからなくなるので、上下の痛みを間違ってしまうのです。
奥歯の痛みを上下間違うことは本当によくあります!
また、特に奥歯は隣どうしの歯の痛みも感受性が鈍感になりどの歯が痛いのか間違いやすいです。
さらに、前歯でも隣どうしの歯の場合はわかりづらくなります。
そして、痛みをほっておくと、神経を伝わって全体が痛いように感じてしまいます!
対処法(治療法)
どの歯が痛いかを見分ける方法をご説明します。
虫歯があったり、ばい菌が感染して膿が出ていたり、歯周病で歯ぐきが腫れてたりしてる場合は目で見て分ります。
目で見て分らない場合も多いです。
そんな時は、歯を順番にたたいたり、風を当てたり、割り箸をかんでもらったりして、反応があるかどうかを診ます。
また、拡大鏡を使って診ることもあります。
そして、痛んでる歯を特定して、その原因の治療をしていきます。
虫歯、歯周病、根っこの炎症、神経の炎症、歯が割れてるなど、原因も精査して的確な治療をして痛みをすばやく引かせるような治療をしますのでご安心くださいね!
治療が痛いのでは、治療を受けたくなくなりますし、歯医者に行くのがいやになりますよね。
クローバー歯科では、安心して治療を受けて頂くために、痛みに配慮した治療を心がけています。
クローバー歯科クリニックミント神戸院、神戸マルイ院にはドクターが7名在籍しており、大阪の分院のドクターも含めると85名になります。保存、補綴、歯周病、インプラント、矯正歯科、審美歯科等、全ドクターで連携をとりながら診療を進めることができます。
歯科医学の分野は、日進月歩が著しくどんどん進化しております。当院のドクターは毎週のように、講習会、学会、講演会、勉強会等に出席あるいは発表しております。
常に勉強を怠らず、ドクター同志お互いに切磋琢磨して勉強しております。
私自身が受けたい治療です。
●ちゃんとすごく丁寧に説明してくれる
●優しく接してくれる
●治療は最先端のものを提供してくれる
●患者の気持ちを分かって共感してもらえる
●大切に扱って欲しい
●痛くないようしてくれる
●なるべく歯を抜かずにしてくれる
●自費治療の押し付けをして欲しくない
●長持ちする治療、健康に良い治療、銀歯以外の治療をして欲しい
●長い間、口を開けなくていい治療をして欲しい
こんな治療を目指しています!
患者様に十分な説明をし、同意を頂いてから治療にあたっております。患者様に本当に理解して頂き、必ず納得して頂いてから治療をしていきます。
このように当院では患者様とのコミュニケーションを非常に重要視しております。患者さんから安心と信頼を得られるように努力しております。
6.25年の実績
医療法人真摯会には開業25年の実績があります。たくさんの患者様を治療しており経験・技術を積み重ねてきました。
また、ドクターが4名在籍しているため、色んな歯科分野にも対応できます(分院も含めるとドクターは85名在籍しています)。
「外来環(歯科外来診療環境体制)」とは、治療の際の緊急時の対応と、感染症対策としての装置・器具の設置などの取り組みを行っている体制のことです。
患者さんにとって安心・安全な医療環境づくりに努めております。
患者さんによりよい治療をご提供するため様々な設備を整えています。
正確・安全にインプラントを行うため、あらゆる角度から撮影できるCTを導入しております。レントゲンでは見えなかった部分も確認することができます。
歯の神経の治療や歯にヒビが入ってる場合の治療、それに歯周病の治療などの時に、歯を12倍に拡大して治療を行っています。
特に歯の神経治療(根管治療)に関しては、12倍に拡大することによって、治療の成功率が格段に上がり、歯の寿命を長くすることができます。
根管治療がうまく行かなければ、抜歯というケースは普通にあります。
当院ではセレックを導入しております。3Dのコンピューターでセラミックのブロックを削ってクラウン(かぶせ物)を作るシステムです。
ミント神戸院・神戸マルイ院と共に各線三宮駅から徒歩すぐ。たいへん便利な立地です。
大阪・兵庫で17院ある日本最大(日本1位)の歯科医療法人なので確実に安心です。
(帝国データバンク調べ)
また、帝国データバンクによると、クリニックの内容を示す評点が69点と、全国でダントツ1位となっております。(全国2位は62点)
なので、患者様には治療に関して大変安心して頂いております。
そしてもしお引越しされたとしても、ご近所のクローバー歯科クリニックで治療を継続することができます。
【詳しくはこちら→】
クローバー歯科クリニック神戸マルイ院 院長
今福 京 IMAFUKU TAKASHI
経歴詳細
三宮クローバー歯科クリニック 院長
坂野 弘子 SAKANO HIROKO
経歴詳細