保険治療と保険外(自費)治療

歯の治療には、健康保険の適用を受けられる保険治療と、保険の適用を受けられない保険外(自費)治療があります。

前歯を白いセラミックの差し歯にしたり、インプラントをしたり、歯並びを良くするために矯正をしたり、というのは保険外治療にあたります。
(一部の歯列矯正は保険治療の適用になります)

では保険治療はどういう内容のものをいうのでしょうか。

保険治療は「通常必要な歯科治療で、生活していくうえで最低限保証されている治療」で、自費治療に比べると比較的安い値段で治療が受けられます。

しかし、治療法や使用する材料などに制限があり、セラミックやインプラント、歯の矯正は含まれないのです。

保険治療は2~3割負担なので安価なのですが、保険外治療は全額が自己負担になります。

それなら保険治療で十分だと思われるかもしれませんが、前述したように保険が適用される治療は必要最低限のものに限られており、更にQOL(生活の質)を向上させ快適な毎日を送るためには、物足りない内容ということになります。

セラミックやインプラントはぜいたくなものでしょうか?

必ずしもそうではないと思います。

前歯が虫歯になって欠けてしまい、差し歯にしなければならないときに、金属の差し歯ではなく白い自然な感じの差し歯にしたいと思われる方は多いです。

更に、歯を抜かなければならなくなったときに、ブリッジや入れ歯ではなくインプラントにしたい方も多くおられます。

保険制度は、皆が平等に治療を受けられる素晴らしい制度ではありますが、場合によってはそれに満足できない方も多くおられるのです。

出来るだけ質の良い治療を受けたいというのは、皆の願いだと思います。

欲を言えばきりがないので、何が何でも質の良い治療を受けたいとまでは思われないでしょうが、治療しなければならない場所やシチュエーションによって、保険外治療も選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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