親知らずを抜かなければならないケース

親知らずは第三大臼歯と呼ばれ、中央から数えて8番目の歯です。
個人差はありますが、だいたい20才前後で生えてきて、生える際にかなり痛みを伴ったり、斜めや横向きに生えてくる場合もあり、また、正常に生えてきたとしても、歯ブラシが届きにくいために虫歯になり易く、何かとトラブルの原因になりやすい歯です。
また、親知らずが全く生えてこない方もおられます。

親知らずが他の奥歯と同じように骨の中に完全に埋まって正常に生えてきて、歯磨きもきちんと出来ている場合は、抜歯する必要はありません。

しかし、親知らずが完全に歯ぐきから出てこず、一部しか見えていない場合や、斜めや横向きに生えている場合や、重度の虫歯になってしまった場合は、抜歯が必要になります。

抜歯にかかる時間は、親知らずの生え方によってまちまちです。
親知らずが生えてから早い時期に抜く場合は比較的簡単に抜けますが、生えてから何年もたっている場合には、虫歯になっていたり、親知らずが骨とくっついてしまっていて、抜くのが大変になる場合があります。
また、親知らずは大きな歯ですので、抜いたあとに骨に穴があきますが、若い時の方が骨の回復が早いです。

親知らずの抜歯が難しいケースは、歯の大部分が骨の中に埋まった状態であったり、歯の根っこの形が複雑である場合等です。
そのため、抜歯にかかる時間は5分くらいの短いものから、1時間以上かかるものまで様々です。

極端に難しいケースになりますと、大学病院の口腔外科をご紹介する場合もあります。

いずれにしましても、親知らずがどのような状態になっているか、レントゲンを撮って診断する必要がありますので、親知らずが気になったら、まず歯科医院にご相談下さいね。

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