子どもの歯並びを良くするための献立

子供の歯並びを良くするためにはいくつかのポイントがあります。皆さんがまず思い浮かべるのは「遺伝」かもしれません。他にも「歯を押し出すような癖」があったり、「乳歯に虫歯がある」場合も、歯並びに影響を与えます。もう一つ、お子さんの「毎日の食事の習慣」も顎の発育や歯並びに大きな影響をあたえますので、ご説明します。

様々な食材を良く噛んで食べることが大事

最近の子供は「あごが小さい」とよく言われます。確かに昭和時代の子供と比べると、現代の子供はあごが小さく尖っている子が多いです。実はこれには、食生活の変化が大きく関係しています。

現代っ子のあごが小さい原因は、何といっても食生活です。「柔らかいものばかり食べていてあごを十分に使わないからあごが小さい」とよくいわれますが、だからといって硬いものばかり食べるようにしても、あごや歯並びは整いません。

あごを発育させ、歯並びを整えるには、硬いものや柔らかいもの、前歯でちぎらなければならないもの、奥歯ですり潰さなければならないものなど、「様々な食材を食べる」ことが大切です。

そして、毎日の食事を「よく噛んで食べる」ことで、あごが大きく発達し、口の周りの筋肉を強くします。

1~3才くらいの幼児期の食べ方と歯の関係

子供は離乳後、奥歯ですり潰してものを食べることが出来るようになります。そのため、様々な大きさ、歯ごたえの食べ物を与えるようにしましょう。子供が好むものばかりを与えるのではなく、繊維質のものや、しっかり噛んで飲み込みものなど、徐々に食材のレパートリーを増やしていきましょう。

3才頃になると乳歯が生えそろいますので、それまでよりもしっかりと噛んで食べ物を飲み込むようになってきます。一口で食べられるものだけでなく、大きめのものをガブリと噛みつかせたり、前歯で食いちぎらせたり、大きさや歯触りに工夫をして、様々な食材の食感を子供に教えましょう。

この時期に注意しなければならないことは、早食いや丸呑みなどの癖をつけさせないことです。落ち着いてしっかりと噛むことを教えましょう。

3歳くらいのお子さん向きの献立

この時期になると、乳歯がすべて生え揃っています。

奥歯でしっかり噛んで食べられるようになるために、
大人と同じものを食べながら、噛む練習をしましょう。

この時期にしっかりとものを噛んで食べることで、
あごの成長を促し、将来的に永久歯の歯並びが良くなります。

料理とは言えませんが、きゅうりや人参の細めの野菜スティックを
ポリポリかじるのも、歯やあごの成長にはとてもいいです。

他には、グリーンアスパラや人参を豚の薄切り肉でくるくると
巻いて揚げたものなども、しっかりと噛んで食べられます。

噛む回数を増やすことを考えて食材を選んでみてくださいね。

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