歯ぐきが腫れる原因は、大きく分けて以下のようなものがあります。
1.歯周病による腫れ
歯周病が進行すると、歯ぐきに炎症が起こり、腫れや痛みを伴うことがあります。
腫れている場合は、急性の炎症状態が疑われます。
まずは、炎症を抑えるための処置を行い、必要に応じて膿の排出や抗生物質の処方などを行います。
急性症状が治まった後は、歯周病の進行を抑えるための継続的な治療を行います。
歯周病が進行すると、歯を支える骨に影響が及ぶことがあるとされており、骨の吸収が見られる場合もあります。一般的に、早期の受診・対応が望ましいとされています。
2.歯の根の先端に膿がたまる場合(根尖病巣)
歯の内部で感染が起きた結果、歯の根の先に膿がたまり、歯ぐきがプクっと腫れることがあります。
膿が自然に排出されていれば痛みを感じにくいこともありますが、膿が骨の中にとどまってしまうと強い痛みが出ることもあります。
このような場合には、歯の根の内部を洗浄・消毒し、薬剤を入れる「根管治療」を行います。
治療を行わずに放置した場合、症状が悪化し、歯の保存が難しくなるケースも報告されています。症状がある場合は、早めにご相談いただくことをおすすめします。
3.そのほかの原因
歯ぐきの腫れは、口内炎、骨の出っ張り(骨隆起)、あるいは粘膜の変化が関係している場合もあります。
診察の結果、必要と判断される場合は、連携している専門の医療機関をご紹介させていただきます。
クローバー歯科では、痛みに配慮した治療を心がけており、不安を感じやすい方にも配慮した対応を行うよう努めています。歯ぐきの腫れにはさまざまな原因が考えられますので、気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。